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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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(机の上の道具たち)

 今日でこのブログをはじめて1ヶ月経ちます。

 早いものです。

 このブログの第1回(11月19日)で,

    投資信託という役立つ〈道具〉を
   これまで「投資とは縁のなかった」人たちに
   オススメして広げていきたい

    そのために会社をつくった

ということを書きました。

   投資信託は,道具である。

 金融や経済に対し特別な知識や経験を持たない,また
特別なお金持ちでもないふつうの人が,自分の財産を
守り育てるための道具です。

   「○○は道具である」

という発想は大事だ,と思っています。

 「道具」と言ってみることで,身近においてそれを使い
こなす対象だ……という感じがしてくると思うのです。

 「手段」「ツール」という言い方でも近い意味あいなので
すが,「道具」というと,さらに「自分が手元で使いこなす」
というニュアンスがでると思います。

 「投資」とか「投資信託」というものに対し「道具」という
言葉は,一般にはあまり使いません。

 「投資」というと,「自分には縁のない,どこか得体の知れ
ないもの」というイメージを抱く方も少なくありません。

 私も,以前はそうでした。

 しかし,実際に投資信託という道具を使ってみると,
それがパソコンやクルマや家具のような,

   「自分の生活や人生を豊かにしてくれる,役立つ道具」

のひとつである……と思えてきました。
 
 もちろん,投資信託は投資信託なりの「道具」としての
特性があります。クルマやパソコンのような「モノ」とは
ちがう面もあります。
 
 でもとにかく

   「投資信託は,道具=私たちが使いこなすものである」

ということを出発点として考えてみたいのです。

 そのうえで,

   投資信託とは,どういう道具なのか

   何のための道具なのか
   何がすばらしいのか
   取り扱いにはどんな注意が必要か

等々のことを考えてみたいと思います。

 これからくりかえし,いろんな角度から書いていきます。

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(電話もなかった頃の当社オフィス)

 昨日,当社・楽知ん投信の増資のことについて書きま
した。また,当社の設立時の出資者が5名いて,資本金
8200万円で会社を設立したことなども書きました。

 今日は,その補足です。
 
 当社創立時の1人あたりの出資額は,1000万円~
1000数百万円ほどになります。

   「その出資のお金は,どうやって用意したのです
    か? 出資者の方は,普通のサラリーマンや
    学校の先生なわけですよね?」

と聞かれることがあります。
 
 その都度,私は

   「何も特別なことはありません」

と言って,つぎのように説明をしています。

 当社を設立した人たちは,会社員であれ学校の教師
であれ,勤め先からの給料をメインに生活するサラリー
マンをしてきました。

 年齢はみんな40代で,結婚して家庭を持っています。

 そのお給料をもとに,貯金したり,長期投資の投資
信託のファンドでお金を増やすことができたりした結果,
一定のまとまった資金ができました。

 その資金の一部を,会社の設立に投じたのです。
 
 私の場合は,数年前から,長期投資の投信ファンドを
積み立てなどで積極的に買い続けることをしていました。

 私は,いろいろな点で恵まれたのか,数年でその投資
(投信ファンド)が一定の成果をあげたのでした。
 
 でも,常にそうとはかぎらない,成果が保障されてい
ないのが投資です。とにかく,私の場合はそうだったと
いうことです。

 当社は,

    ふつうのサラリーマンや学校の教師が,給料か
   らの貯金や,投資信託のような一般投資家向け
   の運用でつくった資金で設立した会社

ということです。

 こういう「投信会社」って,世界的にも珍しいのでは
ないかと思っています。

   「ずいぶん大胆なことをしますね」

といわれることもあります。たしかにそうかもしれません。

 でも一方で,こんなふうにも思っています。

   「会社というのは別に〈特別なスゴイ人がつくる〉
     というものではない」

   「ふつうの人間が,自分たちがぜひ欲しいと
     思う(だから人様にもお届けしたい)サービス
     や製品をつくって世に出すためにつくる」
 
 それが,「会社」というものなのではないか。

 だから,誰でも「こうしたい」「これを何とかしたい」
という「思い」があれば「会社をつくっていい」のだ……と。

 そんなイメージは,かなり以前から持っていました。
本で読んだことや,仲間うちでいろいろ語り合ったり
する中で,そういう「会社」観というのを抱いてきました。

 いずれ,そんな「会社」観を抱くうえで,私や私の仲間
に大きな影響を与えた歴史上の人物のことも,ご紹介
したいと思います。

 「具体的な人の生き様」というのは,ものごとを考える
うえで,きわめて大事なてがかりになると思っています。


(当社の棚の分子模型)

 当社・楽知ん投信は今,資本金の増額(増資)の準備を
すすめています。

 今現在,当社の資本金は,8200万円です。これは設立
にあたり,社長の秋田,運用責任者の西生のほか,NPO
法人楽知ん研究所に参加する2名の学校の教師,薬剤師
といった人たちが出資したものです。

 出資者=株主です。つまり,今現在,当社には5名の
株主がいます。 

 今すすめている増資では,既存株主の追加の出資に
加え,新たに8名の方が出資してくださることになりました。

 学校教師,公務員,主婦……といった方々です。それ
ぞれの方が百万円単位の出資をされます。

 プロ的な投資家の方や企業による出資ではなく,

   「ふつうの人たち」

だけによる出資です。
 
 この増資によって,資本金は2千数百万円ほど増える
予定です。株主は,既存の株主とあわせ13名になります。

 この資本金は,事業を運営するための運転資金です。

 いわば,会社という船を動かす燃料のようなもの。会社
という船が,より遠くまで安定して航海できるように燃料
の積み増しをしようということです。
 
 出資者の方々は,なぜ,どういう考えで当社に出資され
ることになったのでしょうか?

 当社の事業が軌道にのって安定して利益が出せるよう
になったら,出資者の方々は一定のリターンを受け取る
ことができます。

 しかし,それがいつになるか,確定的なことはわかりま
せん。

 また,新しい事業への出資には「その事業がうまくいか
ずリターンが得られない,出資したお金を減らしてしまう」
などのリスクがつねに存在します。
 
 百万円単位の余剰資金があったら,

   「楽知ん投信などという無名の新しい会社に出資
     するよりも,安定した上場企業の株を買うほうが
     よい」

と考えるのが常識的ではないかと思います。

 しかし,当社の出資者は,当社への出資=投資を
選択されました。

 これは,根本的には「当社を応援したい」ということに
尽きると思います。

 出資は「会社という船を動かす燃料を提供する」という
ことです。

 そのような形で,当社の立ち上げ・運営を下支えしたい
……という心意気で,出資(当社への投資)をされている
のです。
 
 株主の方がたは,役員である秋田や西生などを除き,
直接当社の経営にタッチするわけではありません。

 会社の仕事に直接関わるのではないけれど,根本的
なところで,深く当社にコミットしています。当社の事業
を下支えしています。

 投資家とは 

   直接その「仕事」にたずさわることなく,
   その「仕事」を根本から下支えする応援をする人

のことです。

 私は,会社をたちあげて出資を募る……ということを
して,そのことがしみじみと分かりました。

 「応援」には,いろいろなカタチ・方法があるでしょうが,
「出資」は,とくに濃い・強いカタチの応援である……と
いえるでしょう。

 このような「投資家」の本質は,当社のような小さな
新会社への出資であろうと,上場企業への株式投資
であろうと,変わらないと思います。

 ある企業の株式を買うということの本質は,その企業
を応援することなのです。

 ウラを返していうと,本気で応援する気持ちがないのに
その会社の株を買う……というのでは「投資家」としての
肝心なタマシイが欠けている……といっていいでしょう。

   「株式投資は,その会社・ビジネスを応援すること」

 こういう株式投資のイメージを,私は澤上篤人さん(さわ
かみ投信株式会社
代表)の著作で知りました。数年ほど
前のことです。

 以前の私は「株式投資」というと,まず「利ざや稼ぎ」と
いった言葉が浮かんだものでした。だから,澤上さんが
語る「株式投資の本質」には,目をひらかされました。

 澤上さんと出会っていなければ,「自分が投信会社を
つくる」などということは,考えもしなかったでしょう。

 そのへんの経緯(どのような道のりで投信会社をつく
ろうとするに至ったか)も,おいおい書いていきたいと思い
ます。

 
(左:現代  右:150年ほど前)

 当社のオフィスは,東京の麹町(千代田区)にあります。

 麹町は,江戸時代からの古い街です。といっても,町並み
は新しいビルが立ち並んでいます。

 だから,

   「江戸時代を彷彿とさせるようなものは,ほとんど
    残っていないのでは。あっても,ひっそり残って
    いるだけでは」

……と思っていました。

 でもこのあいだ,会社の近所を歩いていて,こんな発見
をしました。

 歩道に,「地元の歴史案内」について書いたカンバンが
ありました。

 そこに,「幕末のころ(1850年代)」と「現代」の,「この
界隈の地図」が並べて示されていました。(タイトルの
2つの写真)

 比べてみたら,道路の区画は,当時も今もほとんど
同じではないですか。

 街そのものの基本的な構造は,江戸時代がそのまま
残っているんですね。

 私は,東京の郊外(多摩)で育ちました。

 郊外では,「何十年か前と今では,道路の区画が全面
的に変わっている」というのが当たり前です。その感覚
があったので,「百数十年前と今の道路区画が同じ」
というのをみると,「ほう」と思ったのでした。

 もちろん,東京の中心部だと,そういう街はほかにも
いろいろあるのでしょう……

 オフィスの近所には,ときどき「おや?」「ほう」と思う
ものがあります。

 これから,たまには目にとまったことをご紹介できたら
……と思います。  

 写真は,最新の当社・楽知ん投信のオフィスです。

 直近では12月4日(火)に,同じアングルで撮影した
写真をご紹介しました。

 前回とまた,変わっているところがあります。

   ・写真の向かって右側のデスクが,ツイタテで仕切
     られている(図書館の自習コーナーのように)

   ・奥のほうに長細いデスクを設置した(2~3人分
     のワークスペース増設)

 これらは,先日12月9日(日)に設置作業をしたもの
です。

 このオフィスの家具をデザイン・製作した建築家の
寺林省二さんに製作を再度お願いしました。

 「オーダーメイド」ということですが,材料は安価な
ベニヤ板です。組み立ても職人の技術を必要としない,
日曜大工的な仕事でできるよう,デザインが工夫されて
います。


(工事中)


 オーダーメイドの家具は,空間が有効に使えます。
空間の寸法にあわせて,デザインできるからです。

 たとえば,当社のデスクの幅は50~50数センチ。
ふつうの事務机よりもだいぶ細身です。

 その寸法だと,部屋にうまく収まるし,ギリギリで
仕事に支障なく使えます。棚も,天井高など,部屋
の寸法にあわせています。 

 こんなふうに工夫するのは,とてもたのしいことです。
 
 そして,空間を有効に使うことは,とくに東京の都心
部のオフィスでは,コスト面で大事なことだと思います。

 東京の千代田区にある当社のオフィスでも,1坪当た
りの家賃が月1万何千円かします(つまり,年間だと十
数万円はかかる)。

 1坪を占める家具や機材があれば,それを置いておく
場所に年間10万~20万円がかかる……ということです。

 そのような「置いておくコスト」は,一定期間積み重な
れば,家具や機材そのものの値段を大きく上回ること
もあるはずです。
 
 東京のオフィス街だと,「空間の余裕」「使わないもの
を置いておく」というのは,相当な贅沢……ということ
なのでしょう。
 
 ツイタテは,「このデスクでお客様からの電話を受け
る」という前提で,「となりの声などを多少とも遮断する」
意図で設置しました。

 早く,このスペースがお客様からの電話でにぎやか
になってほしい……つよくそう願っています。 

 

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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