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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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倉敷の美観地区

 22日~24日の三連休は,3つの勉強会に参加して,
たのしんできました。

   22日(土)直販クラブ勉強会(岡山県・倉敷市)
   23日(日)自立し堂々と生きていこう勉強会(倉敷市)
   24日(月)と・こ・と・ん大好きなことやろうじゃん!
         未来に花咲くお金の使い方(東京・銀座)

  今日は,倉敷の勉強会のことを書きます。

 「直販クラブ勉強会」というのは,さわかみ投信の澤上
社長,ありがとう投信の村山社長,セゾン投信の中野
社長を講師に迎えての会です。

 3社は「長期投資の投信会社」として,深いところで
共通の理念をもっています。

 「自立して堂々と生きていこう勉強会」というのは,さわ
かみ投信の社員の方々(数名ほど)を講師に迎えての
勉強会です。

 どちらの勉強会も,つぎの点が共通しています。

 (内容)

   ・「長期投資」という視点から,今の時代を生きていく
   ための発想や方法論など勉強していこう……という
   主旨。

   (投資の具体的なノウハウや,特定の商品のこと
   を主題とはしていない)
   
 (進め方)

   ・会の進め方は「一方的に講師のお話を聞く」のでは
   なく,質疑応答などの「対話」中心である。
    ほとんど「質疑応答」という感じ。
 
 そして,もうひとつ重要な特徴があります。

 (運営主体)

   ・投信会社が主催者ではなく,「アレンジャー」という
   社外の一般の方が主催者である。
  
    主催者の人が講師を呼び,会場を確保し,お客さま
   を集め,当日の運営を行います。 

 主催者の方には,経済的メリットなどはありません。

 ただ「充実した勉強会でお客さまが満足するのを見な
がら,自分もたのしみたい」という気持ちで主催されてい
ます。
 
 つまり,「道楽」として行っているのです。

 また,お客さまは「会場代」をまかなう程度の数百円
から1000円程度の参加費を負担します。講師の方は
手弁当で来ています。

 以上の点は,上記の勉強会に何度も参加されて様子
のわかっている方には「あたりまえ」になっています。

 でも,このような勉強会のことを知らない方には,説明
してもなかなか「わかった」という反応がかえってきません。
これは私が何度も経験してきたことです。

 とにかく「投信会社の人が講師の勉強会」ということで
ふつうにイメージされるものとは,まるでちがうからです。

 内容だけでなく,運営の組織論もちがうのです。

 私も最初に参加したときは,驚き,とても新鮮に感じま
した。

 企業がビジネスライクに行う勉強会とはもちろん違い
ますし,従来の「非営利」「公益」的な勉強会(無料の
ものも多い)とも,文化が異なる感じがします。

 「ひとことで,それはどういう文化なんだ?」というと,
うまい言葉がみつかりません。

 でも,「自立して堂々と生きていこう」という会のネー
ミングには「どういう文化なのか」のニュアンスが,うまく
こめられていると感じます。
 
 倉敷の会のことを具体的に書く「前提の説明」で今日
はおわってしまいました。

 でも,このような「勉強会」の存在,その特徴について
メモしておくことは,意味があるはずです。

 「ぜんぜん知らない」という人には説明が要ることです
し,「知っている」人にも一定の整理・確認になるのでは
……と思います。

   ・お客さま ・講師 ・主催者

 この3者がいて,「勉強会」は成り立ちます。

 この中で,勉強会で一番たのしめる人,一番得るもの
が大きい人は誰でしょうか?

 私はまちがいなく「主催者」だと思います。
 
 つぎは,「主催者」のことについて書きます。倉敷の
勉強会の主催者の方という実例をとおして,述べてみ
たいと思います。

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 いよいよ今年も残りわずかになってきました。

 当社は,28日(金)に「仕事納め」の予定です。といって
も,まだ営業開始できていないのが残念ですが。

 当社が投資信託の会社として営業を開始するには,
所管官庁の「登録」を得ないといけません。

 その登録の申請に向けて,去年の夏から金融庁や
関東財務局といろいろなやり取りを重ねています。

 そこでまだ,正式に「登録申請書」を提出する……
というところに至っていません。

 しかし,その日もほんとに近づいてきていると考えて
います。

 今日は,その関係の仕事で終始しました。関係の
役所へ行ってきたり,書類を整えたり……

 来年,年明けのどこかで「営業開始に向けて大きく
一歩進んだ」というご報告ができると思っています。

 応援してくださっているみなさま,もう少しお待ちくだ
さい。

 タイトルの写真は,デザイナー:出口由加子さん作の
「分子模型(ブドウ糖C6126)クリスマスカード」です。

 「分子」って,こうしてみると,なんだかカワイイと感じ
られます。

                *

 さて,以上だけだとちょっとさびしいですので,
【今日の偉人=三百文字の偉人伝】を1本。

 今日12月25日は,科学者:アイザック・ニュートン
(1642~1727 イギリス)の誕生日です。ニュートン
は,クリスマスの生まれだったんですね。

         【三百文字の偉人伝】
         アイザック・ニュートン
      (力学の数学的理論の確立者)

   1642年12月25日生まれ 1727年3月31日没

    公表しなかった,錬金術の研究

 力学の数学的理論を確立した大科学者・アイザック・
ニュートン(1642~1727 イギリス)。

 彼は,力学のほかに錬金術(中世に流行した神秘主
義的な化学)の研究にも,多くの時間を費やしました。
錬金術に関するさまざまなメモや原稿を,彼は残して
います。

 そこで「ニュートンは〈近代科学者〉などではなく,神秘
の世界を信じる〈中世人〉だ」という人がいます。

 でも,彼は自分の錬金術の研究を生涯公表せず,机
の中にしまい込んでいました。それが〈科学研究〉として
公表できるシロモノではないとわかっていたからです。

 ニュートンは,「科学」と「非科学」を区別できる,正真
正銘の科学者でした。

 ニュートンのことを「中世人」と誤解する人たちなどより
もずっと「科学とは何か」を知っていたのです。

  ※参考文献:板倉聖宣『科学と科学教育の源流』仮説社

 今日12月24日は,アメリカの大富豪:ハワード・ヒューズ
(1905~1976)の誕生日です。
(写真は,ヒューズを描いたイラスト。小出雅之さん作)

           *  *  *  * 

               【三百文字の偉人伝】
           ハワード・ヒューズ
              (大富豪)

   1905年12月24日生まれ 1976年4月5日没

     究極の「不幸せな大金持ち」

 ハワード・ヒューズ(1905~1976 アメリカ)は,早死に
した父親が経営していた工作機械メーカーを若くして相続
しました。

 そして,会社の支配をめぐって争った親戚を追い出し,
会社の全権を握りました。

 それからは,映画や航空機の事業に乗り出して成功し,
さまざまな投資でも大成功を収めます。晩年の彼は,
今の価値で何兆円もの資産を持つ世界有数の大富豪
になっていました。

 でも彼は,家族も友人もなく孤独でした。

 晩年は心を病んでホテルのVIPルームに引きこもり,
麻薬づけになっていた……といわれます。

 それでも,電話1本で顧問弁護士と連絡を取りながら,
自分の資産はしっかりコントロールしていたのです。

 彼はまさに金儲けの天才でした。

 しかし,その金儲けの才能で自分自身は幸せなる
ことはできませんでした。

 「不幸せな大金持ち」の究極のサンプルといえる
でしょう。 

           *  *  *  * 

 「ヒューズのような人物を〈偉人〉といえるのか?」と
いうと,たしかにためらわれるところがあります。

 基本的には,この「三百文字の偉人伝」のシリーズ
で取り上げる「偉人」とは

   「それぞれの分野で,著しい業績をあげ,歴史に
     名を残した人」

のことです。

 すばらしい仕事をした人が中心ですが,「反面教師的
に名を残した人」や「功績も罪悪も大きい」という人も少し
は取り上げたいと思っています。

 人間の暗い部分を典型的に示している人物にも,ほん
の少しだけ目をむけてみよう,そのことで一層視野が
広がるのではないか……という主旨です。

 本文で書いたとおり,ヒューズは「不幸せな大金持ち」
の究極の典型例です。

 これに対し,11月25日にご紹介したアンドリュー・カー
ネギー(1835~1919 アメリカ)は,「幸せな大金持ち」
のモデルケースかと思います。

 どちらも,お金の流れや蓄積を生み出すものすごい
才能を発揮して,世界的な大富豪になりました。しかし,
晩年の様子は対極的に異なります。

 両者を対にして読んでいただけると,面白いかもしれ
ません。


ベンジャミン・フランクリン(1706~1790)

 今日は,「ジャントー」というものについてお話します。

 「ジャントー」というのは,アメリカの独立時(1776)に
政治家として活躍したベンジャミン・フランクリン(1706
~1790)が若いころに結成した「サークル」の名前です。
 
 フランクリンは,印刷所の丁稚奉公から身をおこし,
のちに印刷業を自分で営むようになって成功します。

 それからは,大好きな科学研究(静電気実験など)を
本格的に行って,その分野で世界の第一人者になりま
した。

 また,政治家や社会事業家としてさまざまな仕事を行
い,アメリカ独立の際にはリーダーの1人として大活躍
しました。

 そんなフランクリンが,フィラデルフィアという町で,
印刷所の従業員として働いていた21歳のころのこと。

 フランクリンは,仲間を集めて週1回集まる小さな勉強
会をはじめました。科学や政治や道徳などについて,本
を読んだり,議論したりする会です。
 
 その勉強会を,彼は「ジャントークラブ」と名づけました。
「ジャントー」というのは,「秘密結社」という意味です。
でも,別に政治活動をしようというのではなく,「たのしく
勉強しよう」というだけの集まりです。

 集まったのは,ごく普通の(勉強好きな)働く青年10人
あまりでした。
 
 この「ジャントー」という小さな勉強会からその後,いろ
いろなことが生まれていきます。

 たとえば,「世界で最初のみんなが使える公共的な
図書館」である「フィラデルフィア図書館会社」の設立
は,このジャントーの青年たちが推進役になっています。

 ジャントーは,メンバーの人数を制限していました。
それがよかったのか,40年以上続きました。

 フランクリンは,地域でいろいろな社会事業をしてい
ます。

 アメリカではじめてのお札の発行,消防組合の組織,
病院や大学の創立等々……

 そういう新しいことを行おうとするとき,フランクリンは
まずジャントーでそのことを話して相談しました。

 彼にとってジャントーという「ふつうの若者・おじさんが
集まった小さな勉強会」は,活動の「根拠地」でした。

               *

 フランクリンのジャントーは,小さな「サークル・勉強会」
の,究極の理想像のようなものだ……と思っています。

 ふつうの人が集まっているささやかな会なんだけど,
活気があって,創造的に,自分たちができることをトコトン
たのしんでいる。

 そして,その「たのしみ」が,公益=他人の笑顔とつな
がっている。
 
 そういうサークルを

   「ジャントーのようだ」

とでも言ったらいいと思います。

 楽知ん研究所(私が参加しているNPO)も,ジャントー
のようでありたい……

 ところで,あす22日(土)と23日(日)に,岡山県の倉敷
に行ってきます。ある長期投資関係の勉強会にお客さん
の1人として参加するためです。

 その勉強会の主催者は,倉敷に住む20代の若い方
です。仲間を集めて一種の「サークル」をつくって活動
しています。

 その様子をみていると,ちょっとジャントーを連想させ
るところがあります。
 
 また,「ジャントーみたいなグループって,日本のあち
こちにできているのかも……」などと思ったりもします。

※参考文献 板倉聖宣『フランクリン』仮説社


(秋田・西生が講師をした勉強会・金沢)

 最近,勉強会に来て講師役で「長期投資」などの話を
してほしい……というお声がけをいくつかいただきました。

   1月は,福島と大阪で。
   2月は,兵庫で。
   3月は,鹿児島で。

 いずれも,一定の勉強会やサークルなど,既存の
グループの集まりに呼んでいただいた……というもの
です(なので,今のところ参加者の公募はしていません)。

 集まるお客様の層は,その勉強会によって異なります。

 学校の先生+学生さんの勉強会もありますし,主婦
の方々の勉強会もあります。塾の生徒さんの保護者の
集まりもあります。

 その多くは,定期的に「勉強会」や「サークル」という
カタチで定例的に集まっているグループです。人数は
10~20名ほどというのが多いです。

 「参加したい人が自由に・ゆるやかに集まっている」という
独立のグループです。

 テーマや関心は,それぞれ異なります。

 とにかく,単に「集まっていろいろ勉強したり語り合ったり
するのがたのしいから」集まっているのです。
 
 世話人・主催者は,充実した会を参加者がたのしんで
いる様子をみるとうれしいから,主催の仕事をしています。
そこには経済的なメリットなどはありません。

 今,このような

   「ふつうの人たちが自由に気楽に集まる勉強会」

というのは,増えているのではないでしょうか。
 
 ただ,「そんなグループがどのくらいあるのか」という
統計があるわけではありません。だから,オモテだって
その存在が論じられることもあまりないのです。

 「楽知ん研究所」という私が参加しているNPOも,そう
いう任意の「サークル」のような結びつきが発展したもの
です。

 もともとは,法人格もなく「好きなことを研究する何人か
の仲間がときどき集まっている」にすぎませんでした。

 その「楽知ん研究所」のメンバーの有志が,今は
「投信会社」をつくろうということまでしています。

 別に会社をつくったり大きな事業を行うことにこそ価値
があるというのではありません。

 小さなサークルや勉強会は,そこからいろんなものを
生み出す可能性があると思います。

 何より,参加する人たちのアタマにいろいろな刺激や
たのしみを与えてくれます。それは,その人たちが世の
中で「いい仕事」をしていくことにつながります。

 そんな,社会に元気を与える勉強会・サークルが,
(あまり目立たないけど)世の中にはたくさんある
……ということです。

 これは,成熟経済ならではのことだと思っています。

 そういうサークルに参加したり,あるいは自分で小さな
サークルをつくってみると,面白いのではないでしょうか。

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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