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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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  最近,あるパンフレットをつくりました。

 「成熟経済時代を楽しく生きるための心得」を,十数個
の標語・格言・ことわざの形にまとめたものです。「〈成熟
経済時代を楽しく生きる〉ための標語集」です。

 そのパンフレットをつくったいきさつですが……

 11月24~25日に,鹿児島市で「大道仮説実験ワーク
ショップ」というイベントがあります。私が参加している
NPO法人・楽知ん研究所の主催です。

 「科学のたのしさ」を伝える,さまざまな科学実験のプロ
グラムの実演や,講師養成の講座などが行われる,年1回
の「お祭り」です。今年で7回目。280人ほどが参加します
(参加申し込みは,終了しました)。

 今度の「ワークショップ」で,私はミニ講演をすることに
なっています。そのとき,この「標語集」をお客さんにお配り
して話をします。それで,今回まとめたのです。

 標語や格言のカタチにすると,「発想」「思想」は,ぐっと
身近なものになります。生活や仕事のいろいろな場面で,
その「標語」が思い出されることがあります。

 そのことで,その「発想」を自分で使いこなす……という
感覚がでてくるのです。

 まさに「標語」の力です。

 これから3回に分けて,この「標語集」の中身をご紹介
していきます。

   「これからの時代,どんな発想で生きたらたのしいか」

について,私や,周囲の仲間の考えが集約されていると
思います。

          *   *   *   *

〈成熟経済時代を楽しく生きる〉ための標語集(1)
          ⓒAKITA Soichiro, 2007

 これからは「成熟経済の時代だ」と私たちは考えます。
それは

  「社会が経済的に豊かになって,一人一人が自分の
   価値観で、たのしいことを追及できるようになる時代」

です。これまでとはアタマを切り替えていく必要があります。

 この標語集は,そんな時代を生きるためのヒントになれば,
とまとめたものです。

 作成にあたり,板倉聖宣さん(教育・科学史の研究者),
澤上篤人さん(さわかみ投信代表)の仕事に多くを負ってい
ます。


●お金の流れが変わる……直接金融,公のサービスを民間で●

■いいものには拍手,そして投げ銭

 いい商品やサービスを生み出す人や組織には,拍手
を送りたくなります。商品やサービスへの代金は,「これ
からもいい仕事をしてね」という想いをこめた〈投げ銭〉=
資金援助です。

 拍手と投げ銭が,いい仕事をする人たちを励まし,
育てます。


■お金に 働いていただく

 経済が「右肩上がり」だったかつての時代は,昇給も
順調で,退職金もアテにできました。だから,「自分の
お金に働いていただく」などと考える必要はありません
でした。

 でもこれからは,一人ひとりが,有能な金貸しや投資家
になって自分のお金を働かせ,財産を守り育てることが
必要になるでしょう。


■お金の流れは 社会をつくる

 社会は,お金の使われた方向に動きます。政府が
公共事業に予算を使うこと,あなたが企業の商品を
買うこと,株式投資をすること……そんなお金の流れ
が積み重なって経済はできています。

 だから,買い物でも投資でも「応援したい企業や事業
にお金を流す」という気持ちが大切です。それが,社会
を「こうあって欲しい」と思う方向に動かします。

 澤上篤人さんの著作で,私はこのイメージについて
眼をひらかされました。


■ 衣食足りれば 他人の笑顔

 これは,板倉聖宣さんが創作されたことわざです。

 豊かになった今の社会では,食べものや着るもの
には不自由しません。「もっといいものを」という欲望
もあるでしょうが,限度があるものです。

 一方,「他人に喜ばれることをして,その笑顔をみて
喜ぶ」という満足は尽きることがありません。〈他人の
笑顔〉は,〈衣食足りた時代〉の究極のたのしみなの
です。

          *   *   *   *

 今日はここまで。明日の「その2」に続きます。

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 楽知ん投信のオフィスは,東京・千代田区の麹町にあります。
地下鉄有楽町線・麹町駅から徒歩1分。雑居ビルの一室です。

 写真は,本日のオフィスの風景です。

 現在,このオフィスに常勤者が5名ほど働いています。営業を
開始すれば,さらに人数は増えます。

 オフィスの家具の多くは,木製のオーダーメイドです。といっても
高価なものではありません。たいていの既製品よりも,安価な
くらいです。

 デスクも,棚も,パーテーションも,安価なベニヤ板が材料です。
組み立ても,職人技はいりません。日曜大工的な仕事でできる
ように設計されています。(建築家・寺林省二さんの設計・製作
です)

 予算はかけられない。狭い。
 しかし,そこでいろんな業務をこなさなくてはならない。

 制約が多い中で,「自分たちの仕事場(一日の大半を過ごす
場所)」を考え,工夫しながらつくっていくことは,とてもたのしい
ことだと思っています。

 むしろ,「いろいろ制約があるからこそ,おもしろい」のでしょう。

 この「楽知んオフィス」で,投信会社立ち上げの仕事をはじめた
のは,去年の6月のこと。もう1年半近くたちました。この1年半の
ことも,おいおいお話ししていきたいと思います。

 みなさん,はじめまして。
 秋田 総一郎(あきた そういちろう)といいます。

 私は「楽知ん(らくちん)投信株式会社」という,変わった
名前の「投資信託」の会社の代表取締役をしています。

 といっても,その「楽知ん投信」は,まだ事業の「登録」
の準備中です。営業を開始できていないのです。(投資
信託という事業は,所管官庁の「登録」を得ないと営業
できないのです)

 今は,1日も早く営業が開始できるよう,さまざまな準備
をすすめているところです。

 当社,楽知ん投信は,どういう目的を持った会社か?
ひとことでいうと,

  お客様の財産づくりを長期の運用でお手伝い
  するための投資信託の会社

です。

 「当社=楽知ん投信を設立した人たち」は,「投信会社」
としては少々変わっています。当社は,学校の教員や
普通のサラリーマンが,資産運用などの専門家とともに,
立ちあげた会社です。

 当社を設立する前,私は金融業以外の会社でサラリー
マンをしていました。去年,サラリーマンを辞めて,この
会社を設立しました。

 その会社勤めの仕事のかたわら,「たのしい科学」を
子どもや大人に広める教育関連のNPO法人で活動して
いました。

 当社に出資者の中心は,そのNPO(楽知ん研究所
に参加する人たちなのです。

 なぜ,そんな〈ふつうの人たち〉が投資信託の会社を
つくったのでしょうか?

 私や,ともに会社を設立した人たちは,何年か前には
典型的な「投資とは縁のない人」でした。かつての私も,
「投資」に対し,

  「自分にはむずかしいもの」
  「どこか得たいの知れないもの」

という感覚がありました。

 しかし数年前に,長期のスタンスで投資運用(長期投資)
を行う,ある投資信託と出会ってから変わりました。

 しだいに,〈長期投資〉というものの魅力や意義を知る
ようになりました。そして〈長期投資〉を積極的に行うよう
になったのです。

 その経験から,私は

  「長期投資は,これからの
   〈成熟経済時代=衣食足りた時代〉
   を生きる上で,とても役立つ道具だ」

と実感しています。

 私の場合,この長期投資という〈道具〉を本気で
使っているうちに,次のような感覚をいっそう強く
感じるようになりました。

  「自分が〈自立した個人〉として,自分の人生を
   しっかりとコントロールしている」

 その〈役立つ道具〉を,自分と同じ様な「もともとは
投資と縁のなかった人」や「〈投資よりも,もっと大切
なことがある〉と思う人」たちに,オススメして広げて
いきたいのです。

 そのためには,

  「自分たちで投信会社を設立し,自分たちが納得
   できる長期投資のファンドをつくって販売すること」

が,最も本格的で責任が持てる方法だと考えました。
他にも方法はあるのでしょう。でも私たちは「投信会社
をつくる」という選択肢を選びました。

                *

 〈長期投資〉は,人生を生きるうえで「役立つ道具」
のひとつです。

  「クルマに乗れば遠くに行ける」
  「双眼鏡を使えば遠くが見える」

それと同じ様に,長期投資という道具を使うことで,
人生をさらに充実させることができるはずです。

 しかし,道具ですから,

  「何を選ぶか」
  「どう扱うか」

などによっては,思う成果が得られないこともあるでしょう。

 そもそも,

  「何のためにそれを使うのか」

ということも,重要です。

 でもとにかく,ただの〈道具〉に対し,はじめから
「自分には縁がないもの」「得体の知れないもの」
なんて感じる必要はないでしょう。

 私は,自分の事業を,

  〈長期投資の投資信託ファンド〉という道具を売る
  道具屋さんのようなもの

だと思っています。

 私たちのファンドを通して,「長期投資を使って人生
を歩んでいく人」がさらに増えてほしいと願っています。

 今までなら「投資なんて」と思っていた方たちに,

  〈長期投資〉という道具を知っていただくこと。
  さらに十分に納得して使いこなしていただくこと。

それをお手伝いするのが自分の仕事だと。

 私や,私といっしょに会社をつくった人たちは,その
仕事をすすめていくうえでは,この上なく適任だと
思っています。

 なぜなら,これまでユーザーとして〈長期投資〉と
本気でつきあってきた者がつくった会社なのですから。

 以上,第1回目のごあいさつです。説明が足りない
部分もたくさんあったのではないかと思います。

  「投資信託って?」
  「長期投資って?」
  「成熟経済って?」
  「科学がたのしい? 〈たのしい科学〉って?」
  「投資は〈道具〉って言われても……?」
  「〈楽知ん〉って,変わった名前だなぁ。
   どういう意味があるの?」

 いろいろな「?」がでてきて当然かと思います。

 これから,「投信会社の立ちあげ」に取り組んでいる
「素人出身社長」の私の視点から,上記のことがらに
ついて,日々考えたこと,見聞きしたことを書いていき
たいと思います。

 おつきあいいただければ幸いです。

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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