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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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 昨日のワークショップの続きです。

 「大道仮説実験ワークショップ」の講師やスタッフの
かなりの人たちは,全国各地(一番遠い人は北海道)
から手弁当で来ています。何万円かの交通費や宿泊費,
実験機材の費用などのほとんどを,自分で負担しています。

 今回は,鹿児島大学の有志の学生さんたちが,スタッフ
の中心となって運営を支えてくださいました。学生さんたち
も無償で多くの時間や労力を注いでこのイベントの準備に
あたりました。

 そこには「ボランティア」というよりも,「道楽」というコトバ
があてはまると思います。

  自分がしたことに対し
  お客さんが喜ぶ笑顔をみて,自分がたのしむ

という「道楽」です。

 お客さんのかなりの人たちも,全国各地からいらしています。
ご夫婦や家族連れの方もおられます。この方たちも,かなり
の費用や時間をかけて「科学をたのしむ」ために参加されて
いるのです。

  「つくる側」として,あるいは「お客さん」として,
  「科学をたのしむワークショップ」に参加すること

 このような「たのしみごと」は,いわゆる「レジャー」「娯楽」
とはちょっと違うかもしれません。

 でもこのような

 ・自分の「お客さん」つくり出し,その笑顔をみるたのしみ
 ・「知らなかった新しい世界」がみえてくる知的なたのしみ

 そんな「道楽」が,さかんに追求されるようになるのが,
「衣食足りた時代=成熟経済」だと思います。

 〈他人の笑顔〉と〈知を楽しむ=楽知ん〉の時代ということ
ではないかと思うのです。


     

 次回も,またワークショップ関係です。

 

 

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 11月24日(土),25日(日)に鹿児島市で開催された

   「大道仮説実験ワークショップin鹿児島」

     (主催:NPO法人楽知ん研究所
       協働:鹿児島大学生涯学習教育センター)

というイベントに参加してきました。

 「大道仮説実験」というのは,

  「科学のたのしさ」
  「科学がみせてくれる世界のイメージ」

を,子どもや大人に伝えるための科学実験プログラム
の一種です。学校以外の場所でもできるように工夫
されているのが特長の一つになっています。

 「ワークショップ」では,その「大道仮説実験」のさま
ざまなプログラムをお客さんに楽しんでいただいたり,
実演する講師を養成する講座を開催したりしています。

 楽知ん研究所にとって,年1回の最も大きなイベント
で,全国各地で開催してきました。今年で6回目になり
ます。

 今回は,地元や全国から子どもさんも含め270人
ほどの参加がありました。
 
 会場は,「稲盛会館」という鹿児島大学構内にある
ホールです。(タイトルの写真)

 このホールは,京セラの創立者・稲盛和夫さんの
寄付によるものです。設計は,建築家の安藤忠雄さん。

 稲盛会館は,「ホール」としては決して大きな建物
ではありません。でも,数字で表される「大きさ」以上に,
空間に「使いで」を感じます。中を歩きまわっていると,

  「あ,ここにこんな場所・空間がある!」

という発見がいっぱいあります。

 そんなホールのさまざまな場所を使って,「大道仮説
実験」を実演したり,本やグッズを販売する出店を開い
たりしました。

     


 これはメインホールで行われた,オープニングの様子
です。「サイフォンの原理(水の流れ方に関する法則)」を
扱った〈ジョボジョボ~〉というタイトルの「大道仮説実験」
を実演しています。
 ホールは200数十人のお客さんでギッシリです。

 


 質の高い空間で,自分たちの好きなことをたのしむと,
さらにたのしみが深くなる……今回,それをつよく感じ
ました。 

 「建物」「空間」は,大事です。

 もちろん,「ソフト(その建物で何をするか)」が伴わな
いのに,建物だけが立派でも仕方ないでしょう。

 充実した「ソフト」とすぐれた建物・空間が組み合わさると,
じつに豊かでたのしい時間が生まれるのだと思います。 

 次回もワークショップについて書きます。

 今日11月25日は,アメリカの実業家(鉄鋼王)で,
社会事業家のアンドリュー・カーネギー(1835~1919)
の誕生日です。
(写真はカーネギーを描いたイラスト。小出雅之さん作)

 カーネギーは,このブログの関心事・テーマのひとつ
である

  「お金の使い方」
  「社会にどんなお金の流れをつくるのか」

を考える上で,とても重要な人物です。

 以下は,カーネギーという「偉人」のことを300~400
文字ほどで紹介したものです(秋田が書きました)。
 いわば「三百文字の偉人伝」です。

       *  *  *  *

       【三百文字の偉人伝】
      アンドリュー・カーネギー
      (鉄鋼王・社会事業家)

 1835年11月25日生まれ 1919年8月11日没


       お金を使うのはむずかしい

 アンドリュー・カーネギー(1835~1919 アメリカ)は,
裸一貫から身をおこし,製鉄業で大成功を収めました。
ここまでは「がむしゃらに金儲けを追及する」人生でした。

 しかし彼は,66歳で会社を売り払い,今でいうと何兆円も
のお金に換えてしまいました。そして,それをすべて社会事
業につぎ込むことに残りの人生を費やしたのです。

 彼は,多くの図書館のほか,学校やホールを建設したり,
平和や教育のための基金を設立しました。
 
 また,「いくら社会事業でも,ヘタにお金を使っては,か
えって社会にマイナスになる」と考えた彼は,いつも慎重に
検討を重ねたうえで,お金を使いました。
 
 そんな彼の活動は,〈成功者が私財を投じて行う社会貢献〉
の模範として,後世に大きな影響を与えました。

 「お金は,稼ぐより使うほうがむずかしい」

と,晩年のカーネギーは言っています。

 

※参考文献 木原武一『大人のための偉人伝』(新潮社)
      カーネギー『カーネギー自伝』(中公文庫)


         *  *  *  *


 お金がたくさんあって,それで「何かよいことをしよう」
という「想い」さえあれば,自分や人々の〈笑顔〉につながる
何かがすぐに実現できるか?

 ……というと,おそらくそうではないのでしょう。
 
  「そのお金をどう使えば,生きるのか」
  「人々の笑顔のつくり方・方法」
 
 について,相当の研究・試行錯誤が必要なのではないか
と思います。

 これから,ときどきこのように「今日が誕生日の偉人」
を紹介していきます。カーネギーのような実業家にかぎら
ず,いろんなジャンルの人をとりあげます。


おとといからご紹介している「標語集」の続き・完結編です。

           *   *   *   *

〈成熟経済時代を楽しく生きる〉ための標語集(3)
           ⓒAKITA Soichiro, 2007

●サービス精神……お客さん,評価,組織●

■自分のお客さんを つくろう

 自分のためだけだとやれない仕事も,喜ぶお客さんの顔
がみえると,俄然やる気がでてきます。自分の仕事の先に
あるお客さんの笑顔がみえてしまった人は,周囲が何と
言おうと,仕事を成し遂げます。

 お客さんは,あなたを前進させてくれるサポーターです。


■他人の評価の影に おびえない

 他人の評価は気になります。自分の仕事について、一つ
でも悪い評価のウワサを耳にすると悩んでしまうものです。

 そんな時は,思い切って真意を直接確かめたり,大勢
の評価がみえるような工夫をしてみましょう。「勝手な思い
込みだった」とわかることも少なくないです。


■したくないことは せず・させず

 「やりたい人がやる」「やりたくない人は,やりたい人の
邪魔をしない」……この原則を大切にする組織は,メンバー
がそれぞれの能力や持ち味を発揮できます。

 ふつうはこれと逆のことをするので,組織ぎらいの人が
多いのです。

 「一人ではできないことを,多くの人が力を発揮し合って
行う」のが組織です。それは本来たのしいことなのです。


●楽知ん時代……知的なたのしみ,道具を使う●

■一点突破は 気持ちいい

 いい仕事をする人は,普段はいろいろな関心をもってい
ても,「これだ」となったら,わき目もふらずやり遂げます。

 大切なことを実現するには,問題意識を明確にして
「一点突破」することです。「突破」できたときは,じつに
気持ちいいものです。


■〈たのしい時間持ち〉に なろう

 誰もが「一応の生活には困らない」時代では,「どれ
だけの〈たのしい時間〉を持っているか」が,豊かさの
大事な尺度です。お金は,〈たのしい時間〉を持つため
のひとつの手段にすぎません。

 これからは「質のいい〈たのしい時間〉をつくり出し,
みんなに提供すること」が,最高に価値のある仕事に
なります。


■社会にある〈道具〉を 使いたおそう

 世の中のモノやコトを「人生を豊かにするための道具」
だと思って眺めましょう。

 ・インターネットは,情報を得る道具
 ・投資・運用は,財産を守り育てる道具
 ・会社やNPOなどの組織は「一人ではできないこと」を
 ・実現する道具
  ……

 「その気になれば誰でも使いこなせる」のが道具です。
むやみに敬遠しないで,使っていきましょう。


■〈楽知ん〉が仲間を呼び,仲間が〈楽知ん〉を 呼ぶ

 意欲や好奇心は,個人の能力と思われがちですが,
本当は社会的な面が大きいのです。一人では興味も
なかったことが,仲間がいると急に興味が出てきたり
するものです。

 そんな興味や意欲を高めてくれる仲間を持っていると,
人生がたのしくなります。

           *   *   *   *

 以上で「標語集」はおわりです。

 また,折にふれて,この「標語」にまつわる考えなどを,
書いていきたいと思います。

 今日,鹿児島に行きます。
 いよいよ明日は,「大道仮説実験ワークショップ」です。

 ワークショップの様子など,来週ご報告します。

 昨日からご紹介している「標語集」の続きです。
(タイトルの写真は,楽知ん投信の窓から見た風景です)
 
           *   *   *   *

〈成熟経済時代を楽しく生きる〉ための標語集(2)
           ⓒAKITA Soichiro, 2007

●起業家精神……仮説実験,自立した個人●

■ お先に 失礼!

 このフレーズは,澤上篤人さんの著作やお話で
うかがったものです。

 「政府が(会社が)○○すべきだ,変わるべきだ」
という人がいます。ごもっともです。でも,社会や組織
が変わる前に,一足先に自分でできることをはじめて
しまってはどうでしょうか?

  みんなは,そのうち後からついてくるでしょう。


■ 一人の百歩が 百人の百歩

 これも,板倉聖宣さんの創作ことわざです。

 誰かが百歩先を行く新しいものを示すと,大勢が
それに学んで全体の水準が一挙に上がることが
あります。

 発明・発見や,新事業の開拓は〈一人の百歩〉です。
たとえ小さな工夫でも,〈一人の百歩〉の仕事はこれから
ますます重要になります。

 そして,それを高く評価して〈百人の百歩〉にしていく
ことも,さらに大切な仕事です。


■あなたは自分の 経営者

 今までは,サラリーマンなら会社が一生面倒をみて
くれました。でも,これからは誰もが自営業者のように
「自分が自分の経営者である」という発想で判断をする
ことが大切です。

 経営者の立場に立つと,今までみえなかったいろいろ
なことがみえてきます。

           *   *   *   *

 続きは明日の「その3」で。

 明日から,「大道仮説実験ワークショップ」に参加する
ため,鹿児島に行ってきます。

 おいしい焼酎が飲みたいですねー。

 

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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