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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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澤上篤人さんをお呼びした勉強会
(楽知ん研究所主催:2007年6月 東京)

 今ごろの季節=1年のはじめころには,「今年の目標」
について考える人は多いと思います。

 今日は,数年前のサラリーマンのころの自分がそんな
ときに考えたことを思いおこしています。

 そのころの私が年のはじめによく「今年の目標」として
考えたことの中のひとつに

   今年は,このくらい蓄財をしたい
   (=自分の金融資産を増やしたい)

ということがありました。

 会社の仕事や,週末に活動していた楽知ん研究所
関係以外だと,この「蓄財」というのは大きな課題でした。

 数年前,三十代後半の私(私と妻の2人)は,「蓄財」に
関しこんなことを考えていました。

   はやく「何千万円~1億何千万円」(今の自分の年間
   の生活費の20~30年分くらい)という額の金融資産
   をつくりたい。20,30年かかってもいいが,できれば
   もう少し早く……

 これは「経済的独立」,あるいはそこまでいかなくても
「半独立」の状態になりたい……ということです。

 「経済的独立」(ファイナンシャル・インデペンデンス)
というのは,

   従業員(会社員など)としてもらう給料がなくても,
   自分の資産や保有するビジネスからの所得で
   生活ができる状態

のことです。

 「経済的独立」というコトバからは「社会人として給料
をもらうようになって,独立して生計をたてていくこと」
とイメージする方もいるかと思いますが,そういう意味
ではありません。

               *

 私ははなぜ,「経済的独立」「半独立」などということを
考えたのでしょうか?
 
 抽象的な言いかたをすれば,

   「資産形成によって,より大きな自由を得たい。
   〈やりたいこと〉をもっと深く追求していきたい」

というあこがれ・志向がありました。

 数年前,私は楽知ん研究所の仲間とこんなことを
話しあっていました。

   「自分たちの活動(たのしい科学の世界を社会に
   広げること等)をもっと充実させたいなあ。」

   「今のままでも十分たのしいけど,さらにもう一段
   すすめていくには,ある程度の資金も必要だ……」

   「たとえば,研究仲間の何人かが〈経済的独立〉を
   果たして,楽知んの活動や研究に専念できるように
   なったら,活動の生産性はすごくあがるだろう」

   「仲間や支持者のあいだで資産に余裕のある人が
   増えたら,活動の資金も集まりやすいだろうなあ」

 それは「○万円,○億円の資産ができたらこうしよう」
といった具体的な「人生設計」ではありません。

 とにかく,

   自分の〈大好きなこと〉をさらに充実させていくための
   〈道具〉として,自分の資産をつくっていきたい,
   それはだいじなことなのだ……

という気持ちがありました。

 そんな想いで,私たち夫婦は,ある長期投資の投信
ファンドへの投資を中心にして,自分なりの「資産づくり」
を行うようになったのでした。

 楽知ん研究所の仲間の何人かも,同じような「長期投資」
を行っていました。もちろん「投資に一定のリスクはつきもの」
ということは承知したうえで,です。

 「経済的独立」をめざすには,いくつかの方法があります。
「長期投資」は,そのひとつです。

 ほかに典型的な「方法」として「起業して成功する」という
のもあるわけですが,「ふつうのサラリーマンの自分には
〈長期投資〉だ」と思っていました。

               *

 さて,意識して「長期投資」をはじめて数年以上たちました
が,今も私は「経済的独立」には至っていません。

 数年かけて(いろいろな条件にも恵まれて)自分としては
「ある程度,資産づくりの成果があがってきた」と思えるところ
まではきたのですが,その「資産」を一挙に手放すことをして
しまいました。

 それが,当社・楽知ん投信の立ち上げです。

 当社は,5人の株主が一人あたり1000万円~1000数百
万円を出資して,設立しました。私も出資しています。

 また,会社が軌道に乗るまでは,これまでの蓄えを切り崩し
ながら暮らす……ということになります。

 「経済的独立」のメドは,結局たっていません(^^;

 でも,「長期投資によってつくった資産(お金)」を〈道具〉
として使いながら〈やりたいこと〉にトコトン挑戦する……
ということは,実現しています。

 今の私は

   「長期投資を知らなかったら,得られなかったような
   自由(=自分でものを決めること)とか,ワクワクした
   感じを得ることができている」

と感じています。

 別に「会社をつくる」とか「勤めを辞める」ための「長期投資」
とか「経済的独立」ということを,述べたいのではありません。

 ただ,

   〈経済的独立〉というイメージを知った上で,
   自分の資産を育てていく

ということは,オススメしたいのです。

 「経済的独立」を,現実的な目標として設定するかどうか
はともかく,とにかくその概念を知ったうえで,それを意識
した行動(資産づくりにつながること)を積み重ねる。

 それは,人生を充実させるうえで,すごく有効なことなの
ではないか……そう思っています。

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(秋田・西生が講師をした勉強会・倉敷)

 以前「社会のお金の流れや,長期投資の基本的な考え方」
をテーマにした勉強会のことを書きました。
(2007年12月6日12月20日
 
 そういう小さな勉強会を,自分の「たのしみごと」として
主催される方がいます。その主催者の方が私たちを講師
として呼んでくださって,勉強会を行うのです。

 せいぜい十数人くらいの規模の会です。

 その人数ですと,講師の話を一方的に聞くのではなく,
講師と参加者の方がじっくり話しあうかんじになります。

 当社・楽知ん投信を設立したおととしから,そのような
勉強会を何度も行ってきました。

 今月になってから,勉強会の依頼をさらに何件かいた
だきました。

 勉強会の頻度が上がってきています。

 今現在予定しているものをあげると,

   ・1月 大阪・福島 の2回
   ・2月 兵庫・岡山 の2回
   ・3月 大阪・鹿児島 の2回

 日程は未定ですが,近く群馬や栃木でも開催する
方向です。

 4月以降には,埼玉や東京都内でも予定しています。

 上記の予定されている勉強会は,その多くは参加者を
広く募っているものではありません。

 それぞれの会の主催者の方には,ご自身が普段参加・
主催しているサークル・勉強会があります。そのような
既存のグループのある日の集まりに,私たちが講師と
して呼んでいただき,お話をする……そういうパターンが
今のところ多いです。

(もちろん,参加者を公募して,単発の勉強会を行うとい
うものもあります)

 それらの「サークル」「勉強会」は,学校の先生方が
教育・教科のことや,科学や学問のたのしい知識を,
定期的に集まって勉強しよう……というものが多いです。

 公民館の会議室のような場所に,月1回などのペース
で「県内」ぐらいの範囲から集まっているのです。

 学校の先生の集まりに呼ばれることが多いのは,当社
の設立者の中心が,教育関係のNPO法人(楽知ん研究
)のメンバーであることが影響しています。

 私たちの勉強会の参加者は

   「お金や経済のことはよくわからない」

という方が多いです。
 
 ですので,内容的には,まずそうしたお客様を意識
しています。

 専門用語がたくさん飛び交ったり,詳しいノウハウや,
具体的な金融商品について解説したりする会ではあり
ません。

 ただ,ふつうの大人たちが集まって,経済やお金ことを
ゆったりした感じで勉強する。そのきっかけとなる視点や
考え方について,講師が話しをする。

 そんな会です。

   「お金や経済のことは,ふだんあまり考えない。でも,
   今日の話からいろんなイメージが広がるような気が
   した。新鮮だった」

そんな感想をいただいたことがあります。

   「みえないものがみえてくる」って,たのしいものです。

 読書でも,そういうことがあります。

 でも,あるテーマで講師を呼んで,ワイワイ話しながら
やっていると,一層脳ミソが活性化するのだと思います。

 1回の勉強会が何冊もの本を読むよりも,アタマに影響
を与えることは,あるのです。

 「参加してよかった」「刺激になった」と言っていただける
勉強会を,これからさらにたくさん行いたいものです。

 今日1月11日は,江戸時代に実測による正確な日本地図
をつくった伊能忠敬(いのうただたか)の誕生日です。

(写真は伊能忠敬を描いたイラスト。小出雅之さん作)

           *  *  *  *

          【三百文字の偉人伝】
              伊能忠敬
          (日本地図の製作者)

   1745年1月11日生まれ 1818年4月18日没

    伊能忠敬を動かした哲学的動機

 江戸時代後期のこと。酒造業の経営者:伊能忠敬(1745
~1818)は,49才で隠居し,測量や天文学の勉強をはじめ
ました。

 そして,73歳で没するまで,史上初の実際の測量による
日本地図の作成に取り組み,ほぼ完成させました。
 
 でも,忠敬が測量の勉強をはじめたのは,

   「日本地図がつくりたかった」から

ではありません。

 もともと彼がやりたかったのは,

   日本ではまだ知られていなかった
   〈地球の大きさ〉(子午線の長さ)を測ること

でした。

 〈地図の作成〉という実用的な目的ではなく〈地球の
大きさ〉という「世界観に関わること」を知りたいという
動機で,彼の研究は始まったのです。

 このように,実用を離れた哲学的な関心から「地図の
作成」という,実用にも役立つ大きな仕事が成し遂げ
られることも,少なくありません。

           *  *  *  *

 50歳ころになって,新しい勉強をはじめ,大きな仕事を
成し遂げた伊能忠敬の人生は,やはりすごいなあ……
と感動します。

 大人になっても,年をとっても,新しい世界に挑戦する
ことはできる……という,その偉大なモデルケースです。

 一方,忠敬が天文学などの勉強や,地図作成の仕事
に没頭できたのは,彼にそれだけの経済的基盤があった
からだ……ということも見逃せないでしょう。

 忠敬は「経営が順調な企業(酒造業など)のオーナー
経営者」だったのです。(婿養子だが,自らの才覚で
家業を発展させた)

 生活のために働かなくてもいいだけの財産があった
わけです。

 地図作成の測量は幕府の事業でしたが、忠敬の私財
も多く投じられています(とくに初期の時期)。

 こういう状態を「経済的独立」といいます。

 経済的独立の状態にあったからこそ,自分の好きな
こと・世の中に役立つことをトコトン追求できたのです。
 
 このように「偉人」をみるときに,「その経済的基盤」
(どうやって生活や活動ためのお金を得ていたか)にも
注意を払うとおもしろいと思います。

                 *

 たとえば,幕末の志士の坂本龍馬は,実家が裕福
でした。実家から生活費や活動資金の支援があった
ので,全国を奔走できたのです。

 忠敬や龍馬の例だけだと,

   「それじゃ,お金持ちの家の人だから,好きなこと
   が思いきりできたということ?」

と感じる方もいるかもしれません。

 たしかに「それだけのこと」だとしたら,つまらないです。

 でも,歴史上の偉人をみると

   「貴族やお金持ちではない,ふつうの庶民の家に
   生まれ,裸一貫から一定の財産を築いて〈経済的
   独立〉に達し,早いうちに〈隠居〉すると,あとは好き
   なことに没頭した」

という人もいるのです。

 その代表例が,ベンジャミン・フランクリン(アメリカ,
1706~1790)です。アメリカ独立の際に活躍した政治家
であり,静電気実験などで知られる科学者です。

 彼は印刷工房の丁稚奉公から身を起こしました。
そして若いうちに印刷業者として独立し,成功します。

 40歳すぎには,その印刷業を人に任せて,今でいう
フランチャイズのようなしくみで運営するようになりました。

 その「フランチャイズ」からの収入で,自分は日常の仕事
をしなくても食べていけるようになったのです。
 
 それからは,自由な時間を科学の研究のほか,さまざま
な社会事業や政治活動などに費やしていきました。

 大好きな科学の研究に没頭したかったからこその「経済
的独立」だった……といっていいでしょう。 

 フランクリンは,恵まれた家庭ではないふつうの家に生ま
れた人です。そういう人が経済的独立に達し,あとは好きな
ことに没頭した……

 そのことに,私は強く魅力を感じます。

 もちろん「経済的独立に達しないと,好きなことができない」
なんてことはないでしょう。

 それぞれの経済的条件の中で「好きなこと」を追求する
ことはできると思います。とくに今の日本(衣食足りた成熟
経済の社会)では,そうです。

 また,経済的独立に達したからといって「好きなことを
思いきり追及できる」とも限りません。

 ほんとうに好きなこと,やりたいことがなければ,時間を
もてあますだけかもしれません。

 ほんとうに大事なのは「好きなこと」「やりたいこと」なの
かも……
 
 伊能忠敬やフランクリンの人生をみていると,そんなこと
をいろいろ考えてしまいます。

 昨日の記事で,

   「株式投資」とは本来
   自分が応援したい企業(経済活動)を
   長期の視野で応援すること

と書きました。

 そして,数年前にこのような株式投資のイメージを澤上
篤人さんの著作で知ったことは,今投信会社の立ち上げ
をしている自分の「原点」のひとつでした。

 昨日の続き・補足をします。

                  *

 株式の個別銘柄への長期投資で,自分の意思を表現
してもいいのですが,個人で投資できるお金は,非常に
かぎられています。

 個人が個人のままでは,ごく限られた影響力しか持て
ません。

 だから,ある方針やビジョンのもとに,多数の人の資金
を集めてまとまった資金=ファンドにする。

 すると,そのお金が一定の「意思」を表現できるだけの
力を持つようになります。

 まとまった資金=ファンドというコトバを,ここでは「投資・
運用」目的以外のものも含む,広い意味で使っています。

 世の中では,いろいろなカタチで個人から資金を募って
基金(ファンド)をつくり,公益的な事業を行っている組織
があります。

 これも,お金に「意思」を表現する力を持たせているの
です。

 ある目的・方針のもとに集めた資金=ファンドとは

   個々人が,経済や社会に対する自分の意思を,
   より効果的に表現するための道具である

といえるのではないでしょうか。

 たとえば何かの社会事業を行っている組織・財団に
寄付することは「その組織の活動を応援する」という意思
の表現です。

 投資信託というしくみでは,投資家の資産を守り育てる
目的で,多数の人びとの資金を集めてファンドをつくります。

 投資信託のファンドを買う(投資をする)場合でも,

   「そのファンドが,どういうお金の流れを社会のなかに
   つくろうとしているのか」

   「どういう経済活動(企業)を応援しようとしているのか」

という視点で,自分が納得のいくファンドを選ぶ。

 そうすると,自分の投資するお金に自分の意思や想いを
込めることになります。

                  *

 昨日の記事で「株式投資で個々人が私益を追求する
ことは公益につながるか?」という質問を出しました。

 それについての私の答えは「公益につながる」という
ものです。

   「こういう社会になってほしいから,こういう会社を
   応援する」
   
   「こういう方針の投信ファンドなら,自分のお金を
   託したい」

というスタンスの長期投資で,投資先の企業などが社会
の中で意義のあるものを生み出し発展していくならば,

   「投資による資産形成」という「私益」の追求は,
   「公益」につながっていく

……と思います。

                  *

 私の友人や仲間には,

   「お金儲けなどよりも,もっと大切なことがある」

   「投資で〈不労所得〉を得るなんて,抵抗がある」

という人が少なくありません。

 そういう人に,私は共感します。

 しかし,長期投資を行うということは,じつは「社会の
お金の流れ」という「公」の大きな問題に関わっている
ことなんだと思います。

 「あなた個人の損得だけの問題ではない」ということです。

 そういうイメージを,より多くの人と共有できたらいいな
……と思っています。

 といっても,今日の記事では,まだまだ議論が抽象的
ですね……もっと説明が必要なところだと,自分が講師
の勉強会でも感じています。

 このことは,またいろいろな切り口で書いていきたいと
思います。

 今日は自分の「原点」をふりかえってみたいと思います。

   ふつうのサラリーマンだった自分が,
   今,投信会社をたちあげようとしている

……その「原点」です。

 年のはじめですし,昨日投信事業の登録申請書も提出
した,ひとつの節目でもあるので……

 10年も前の私は,株式投資というと「頻繁に売買を繰り
返して利ざやを稼ぐ」というイメージがあり,あまり興味が
ありませんでした。

 しかし,数年前に,楽知ん研究所(私が参加している教育
関係のNPO)の仲間に教わって,澤上篤人さん(さわかみ
投信
代表)の本を読み,考えが変わりました。

 ここで,ちょっとこんな質問をさせてください。


 【質問】
   私たち個々人が株式投資で「自分の利益」(私益)を
  追求することは,「社会全体の利益」(公益)に寄与する
  と思いますか?
   あなたの考えに最も近いのはどれでしょうか?

  ア.公益とは関係ない。株式投資で得るのは不労所得
   で,汗水たらして働くのとはちがう。

  イ.公益を害する。みんなが株式投資などに夢中に
   なると,世の中おかしくなる。

  ウ.公益に寄与する。

  エ.わからない。そんなことは考えたこともない。


 周囲の友人などに訊いてみると,おもしろいかもしれま
せん。ここは,意見が分かれることでしょう。

 私は楽知ん研究所の活動の関係で,学校の先生方
と接する機会がありますが,教育関係者のあいだでは
「株式投資など,望ましくない」という考えが有力かもしれ
ません。

 その一方で,最近は「学校教育の中で株式投資について
教えるべきだ」という意見もあります。

 澤上篤人さんは,株式投資は

   「どんな会社の株を買えば儲かるか」

ではなくて,

   「どんな社会に自分が住みたいのか」
   「そのためにどんな会社を応援したいのか」

と考えることだ,といいます。

 たとえば,こんな感じです。

   ・もし「環境問題への対応が大事だ」と思うなら,その
    方面で重要な仕事をしている会社を探して,株式を
    買う。

   ・そして,一度買ったら,短期的な価格の動きなど気に
    せず,何年でも株式を持っている。

   ・その会社が社会にとって本当に価値のある事業を
    しっかりした経営で行っているなら,会社は繁栄し,
    株価もあがっていく……

 これは,短期で売買を繰り返すような,多くの人がイメージ
する株式投資とは異なる,「長期投資」の考え方です。

 株式を買うことは,その会社の一部を「株主」として保有
することです。その会社と深くつながることです。

 そこで,株式を買い,長期的に保有することは,その会社を
つよく応援することになるのです。

 言い換えれば

   株式投資とは,自分がその価値を認めた経済活動……
   その担い手である企業を応援すること

だと思います。

 各人がそれぞれの「想い」や「予想」のもとに,自分が
「これは」と思った活動に自分のお金を投じる。

 そういう仮説実験的なお金の流れなのです。

 株式投資のそうしたイメージを,私は澤上さんの著作で
知りました。

   「お金の流れていく(使われる)方向へ,
   社会は動いていく」
 
   「お金の流れは社会をつくる」

ということを,澤上さんはいいます。

 だとすれば,意思をもって社会のお金の流れをつくって
いくことで,社会を「こうあってほしい」と思う方向へ動かす
ことができる……

   「お金の流れは社会をつくる」

   「株式投資は,社会をつくるお金の流れの
   (重要な)一部だ」

 このイメージを澤上さんの本で知ったことは,今こんな
ことをしている(投信会社をたちあげようとしている)私に
とって,「原点」のひとつだったと思います。

 自分で言うのも何ですが,私はかなり「理想派」的なとこ
ろがあるように思います。

 だから「投資」とか「お金」について,関心がないといえば
ウソになるけど,それについて深く考えることにためらいが
ありました。

 自分の「信条」とは異なる世界ではないか…という感じが
あったのです。

 でも,澤上さんの著作を通して,投資とか株式とかいった
ものに対するイメージが大きく変わったのです。

                *

 そして,もうひとつ,そんな「原点」として大事な概念
(キーワード)があります。

 それは「経済的独立」という概念です。

 これは,また後日書きます。


※写真は,会社のとなりのビルの敷地にある小さな小さな
 「神社」。会社の窓から撮影。今年の「初詣」はここで。 

 

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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