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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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*当社の打ち合わせコーナー

 今,当社は投資信託の事業を行うための「登録」を
得るため,その申請の準備をしています。

 投資信託の事業は,誰でもできるわけではありませ
ん。所管の官庁(地方財務局)で「登録」を得ないと
いけないのです。

 投資信託のような多くの人に影響を与える事業に
新規参入する……というのは,許認可の申請としては
「重たい」部類に入るでしょう。

 そういう「重たい」申請の場合,申請書類をつくって
ハンコを押して役所にいきなり持っていったとしても,
ふつうは受け付けてもらえません。

 ハンコを押した書類を提出する前に,役所でいろいろ
なやり取り・確認をすることが必要です。これは,さまざ
まな分野の「申請」で一般的なことです。

 当社も,投信事業にかんする登録を得るために,正式
の申請前の確認・相談を去年の夏から重ねてきました。

 今年の9月までは霞ヶ関の金融庁が窓口でした。法令
が変わって,10月からは関東財務局です。

 しかし,まだ正式に申請書類を提出するには至ってい
ません。
 
 とはいえ,いろいろな点で「進んできた」と認識してい
ます。

 一日も早く,「申請書類を提出したこと」「登録に至った
こと」「営業を開始する日程のメド」などをご報告できれ
ば,と思っています。
 
 (申請書類を出したら,即「登録」ではなく,一定期間
  の審査を経て,それに通れば「登録」です。それから
  さらに一定の準備・手続きを経て営業となります)

 はじめて金融庁の担当部署に電話をしたのは,去年
の6月末でした。このオフィスで仕事をはじめたばかり
のころです。まだ常勤者は私だけのころ。

   「楽知ん投信と申します。投資信託委託業への
    新規参入のことで相談に伺いたいのですが……」

 最初の電話は,やはりちょっと緊張しました。サラリー
マン時代にも,官公庁と接する機会はありました。しかし,
それとはわけが違います。

 社会的に信頼のある「組織」のバックはありません。
「ラクチン投信」という,変わった名前の,無名の小さな
企業としての電話です。
 
 「すんなり会えるものなのか?」とも思いましたが,担当
者の方とアポが取れて,何日か後には,霞ヶ関に行きま
した。

 あれから1年半近く経ちました。何度も同じ道を通いま
した。当初考えていたよりも,営業開始まで大幅に時間
がかかっています。

 とにかくまずは「申請」という壁を乗り越えて,スタートライン
に立たなければなりません。

 それが今の最大の「課題」「仕事」です。

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※写真は9月の勉強会(秋田,西生講師)

 先日,このブログの記事(11月28日)を読まれた方
から,個人メールで連絡をいただきました。

 11月28日の記事で紹介した〈社会のお金の流れ入門〉
を内容とする講座の依頼です。

 この方は,福島県で学習塾を経営されています。その
生徒さんの保護者の方を対象に,日曜日の空き教室で
金融・経済の一般的な勉強会を開催したい……とのこと
です。
 
 喜んで行かせていただくことにしました。時期は1月
下旬。運用責任者の西生と2人で行ってきます。

 はじめて行く町です。たのしみです。
 
 主催者の方とは,これまで長期投資関係のある会合
で,一度お会いしたことがありました。

 とはいえ,ブログの記事が,今回の勉強会の実現の
直接のきっかけとなったわけです。

 大人が集まって「お金」という視点で,社会や生活の
ことを勉強したり語り合ったりする機会が,またひとつ
生まれました。

 そういう「機会」は,ほとんどないのが普通です。

 でも,「経済のことはよくわからない」というふつうの
大人が集まって,「お金」「経済」などについて気楽に
じっくり語り合うのは新鮮です。

 普段,人とあまり話さないテーマだけに,私にも

   「こういう考え・見方があるんだ……」
   「この人が,こういう人が,こんなことを
    考えているんだなあ」

という発見や驚きが,勉強会のたびにあります。

 「お金」「経済」関係の勉強会を主催したり,講師を
するたびにしみじみ思います。
 
 そういう勉強会の輪を,じっくりと広げていきたいと
思っています。 
 
 ブログという道具によって,これまでお会いすること
のなかった方,あまりお話しできなかった方と繋がる
「きっかけ」をつくり出すことができる……
 
 一般に言われていることだと思うのですが,「こういう
ことなんだなあ」と実感しました。

 これからも,この「ブログ」という道具を使いたおして
いきたいと思います。その使い方も,研究していきます。
まだまだ試行錯誤です。

 写真は,最近当社で買った『証券六法(平成20年版)』
です。
 
 おもに証券会社や投信会社など,株式や運用の世界
に関わる会社の人たちが使う本です。

 「金融商品取引法」など,金融関係の法令が収められ
ています。

 『証券六法』は,毎年,今ごろの時期になると最新版
が出るので,「業界」の人は買い揃えるのです。

 去年(平成19年版)まで『証券六法』は,1冊本でした。

 それが,今年(平成20年版)の『証券六法』は,去年
よりページが増えたので,2分冊になっています。

 この分野の法整備や諸規制の変化・進展を反映して
いるものだと思います。

                *

 いろんな法令を集めた本を「六法」といいますよね。

 「六法」とは,

   「憲法」・「民法」・「商法」
   「刑法」・「民事訴訟法」・「刑事訴訟法」

の6つを指すのだそうです。明治時代にできた言葉です。

 法律はこの6つだけではないのですが「この6つが最も
基本的なものだ」ということで,こういう呼び方をしたのです。

 それから後,いろいろな法令を集めた辞書のような本
を「六法」と呼ぶようになりました。

 「六法」といわれる本で一番有名なのは『六法全書』
というものです。

 これは,上記の「6つの法律」のような最も代表的な
法令を中心に集めた本です。つまり「一般向け」。

 これに対し,『証券六法』のような

   「ある特殊な業界や専門分野の法令」

を集めた「六法」を「特殊六法」といいます。
 
 『鉄道六法』,『不動産六法』,『建設六法』,『農業六法』

といったものから

 『スポーツ六法』,『動物六法』,『水道実務六法』

なんていうものまであります。

 企業や役所では,オフィスのどこかに,自分たちの業界
や仕事に関する「特殊六法」が備えられているものです。
 
 「特殊六法」は,大きな本屋や図書館に行くと,きっと
何冊かみることができるでしょう。

 それを手にとってみると「世の中にはいろんな法令がある
んだなあ」と実感できます。

 写真は最新の当社・楽知んオフィスです。

 先日11月20日(火)にも,同じアングルで撮った
写真をアップしています。

 それと比較していただけると,少しだけ変わった
箇所があります。

  ・パソコンが1台増えています。
   昨日からスタッフが1名増えました。
 
  ・20日の写真では奥のほうにあったキャビネット
   を写真手前のほうに動かしました。
   奥のほうには,さらにデスクを増設します。
   近く,さらにスタッフが増える予定です。

 だんだんと,さらにオフィスの活気は高まってきて
います。

 当社はまだ,営業開始に向けた具体的な日程を
お知らせできない状態ではあります。

 でも,たとえばこんな感じで,準備をすすめている
ところです。

 昨日,「1970年代半ばは,時代の変わり目だった」
ということを書きました。
 
 1970年代半ばに,

   ・高度経済成長がひと段落して,「安定成長」
     の時代に入った

   ・経済成長の成果がはっきりあらわれて
      「衣食足りた」時代に入った

 ということです。

 それを,グラフでみてみましょう。タイトルの写真の
「日本の一人あたりGDP(1955~2005)」のグラフ
です。(写真をクリックすると大きくなります)

   一人あたりGDP=その国の経済の発展度合い

です。

   「その国民の〈お金持ち度〉」

と考えてもいいです。

 このグラフは,縦軸の「一人あたりGDP」の値が
「対数目盛り」になっています。

 対数目盛は,「比」が同じなら,目盛りが同じ間隔に
なるように書かれています。

 このグラフだと,

   「10万円」→「100万円」
   「100万円」→「1000万円」

は,どちらも「10倍」という「比」なので,目盛りの
間隔が同じです。

 対数目盛りだと,成長・増加のペースが同じなら,
グラフの線の傾きは同じになります。
 
 そこで,グラフをみてください。

 このグラフは,3つの「線の傾き具合」で構成されて
いるようにみえませんか?

 つまり

   (1)高度成長の時代 1950年代~1970年代半ば
   (2)安定成長の時代 1970年代半ば~1990年頃
   (3)成熟経済の時代 1990年頃~現在

です。

 このグラフの「線の傾き具合」の変化した時点(折れ曲
がっているところ)が「時代の変わり目」です。
 
 それは単に,経済の「成長率」の変化があった……という
だけではありません。社会全体のいろんな分野で変化が
起こっているのです。

 たとえば,1970年代半ばに「コンビニや宅急便のような
新しい産業が立ち上った」ということも,社会のさまざまな
変化の一部です。

 このグラフは,戦後の日本の経済・社会の歩みを知る上
で基本になるものだ,と思っています。

 グラフの「折れ曲がり」の時点である

   「1975年頃」と「1990年頃」

は,覚えておくと便利です。

 1990年頃から2005年頃まで,まだグラフが大きく折れ
曲がるということは起こっていません。
 
 このグラフの先(未来)は,どうなるでしょう?

 そういうことも,考えてみるとおもしろいと思います。

※データ出典
  『数字で見る 日本の100年』(矢野恒太記念会)
  平成17年度 国民経済計算確報(内閣府HP)

  グラフの表示方法は,
   板倉聖宣『日本の産業のすがたと未来』(小峰書店)
  をもとに作成 

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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