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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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 先日(12月10日11日),

   ロバート・キヨサキモデル=「4つのお金の稼ぎ方」

について紹介しました。
 
 現代の社会では,次の4つのお金の稼ぎ方=生き方
があるというものです。

   (1)従業員
     (組織から給料をもらう)

   (2)自営業
     (自分で商店,小さな会社,事務所などを経営)

   (3)ビジネスオーナー
     (経営者で,自分が日常的に業務にたずさわら
      なくても事業が成り立っている状態)

   (4)投資家
     (他人のビジネスに投資してリターンを得る)

 また,この分類の中では,以下の2つの区分が重要
だ……という(キヨサキさんが強調している)見方も述べ
ました。

   左側……(1)従業員(2)自営業        

   右側……(3)ビジネスオーナー(4)投資家

 タイトルの図は,それをあらわしています。
 
 この図で,「左側」と「右側」を分けるものは何なので
しょうか? どういう「線引き」になっているのか……
ということです。

 私の理解では,こういうことかと思います。

   「自分が(直接に)仕事をすることで
     お金を得るかどうか」


 最近,このモデルの話をしているとき,楽知ん研究所
の仲間からこんな質問を受けたことがあります。

   「じゃあ,〈上側〉〈下側〉の区別って,このモデルには
    あるんですか?」

 そういえば,私もそこのところは少し「?」だったのです。

 質問を受けたときには

   「うーん,(上側〉〈下側〉を分ける線引き(上記の図の
    青い線)の視点というのは,はっきりしないなあ……」

としか答えられませんでした。

 でもその後,この「モデル」をじっと眺めていて,

   「(3)ビジネスオーナーと(4)投資家の位置の上下を
    入れ替えて考えてみたら,どうだろう?」 

ということを思いつきました。

 つまり次の図のようになります。


 このように入れ替えると,上下を分ける「青い線」は,

   「自分が管理や所有をしている事業やシステム
    からお金を得ているかどうか」

ということだ……と考えられないでしょうか?

   上側……(1)従業員(3)投資家 は
         他人が所有or管理している事業やシステム
         から収入を得ている人。

          従業員は,他人の会社で仕事をして給料
         をもらう。

          投資家は,自分は仕事をせず,他人の
         事業に投資してリターンを得る

   下側……(2)自営業(4)ビジネスオーナーは
         自分が所有or管理している事業やシステム
         から収入を得ている人。

          自営業の人は,自分の事業で,仕事をして
        収入を得る。

          ビジネスオーナーは,自分の事業で,他人
        に日々の仕事をまわしてもらって収入を得る

 「だからどうなの?」というと,これは

   「このように〈左右〉だけでなく〈上下〉を分ける視点が
    みえるカタチにすれば,それぞれの〈お金の稼ぎ方〉
    の性質や特徴が,よりはっきりして,学びやすくなる
    のでは?」

ということです。

 今回述べた「モデルの修正」が,そのように役立つもの
かどうか,まだ自信はありません。また,基本的には
「意味のある考え方」であったとしても,表現や説明の
仕方にいろいろ問題もあるかもしれません。

 でも,何かの「まとまった考え方」を学ぶときに,本に
書かれたことをそのまま受け入れるだけでなく(それも
大事だと思います)

   「自分でオリジナルの部分を加えて,考えてみる。
    そして,それを人に話してみる」

ということを行うと,理解が深まるのでは……と思って
います。

 「思いつきが,やはりあまりいいアイデアではなかった」
としても,ムダではありません。

 ここで書いたようなことは,キヨサキさんの著作など,
すでにどこかで論じられているのかもしれません。その
あたりを,今回は確認しないで書きましたので,気にして
います。

 何かご存知の方がいらしたら,教えていただければ
たいへんありがたいです。

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 今日12月12日は,福沢諭吉(1834~1901,幕末~
明治の啓蒙思想家)の誕生日です。
 (写真は福沢を描いたイラスト。小出雅之さん作)


        *  *  *  * 

       【三百文字の偉人伝】
           福沢諭吉
          (啓蒙思想家)

1834年12月12日生まれ 1901年2月3日没


   福沢諭吉がアメリカで驚いたこと

 福沢諭吉(1834~1901)は,幕末から明治にかけ,
旺盛な文筆活動で,欧米の近代的なものの考え方を
日本人に知らせた人物です。
 
 福沢は,幕末の若いころにアメリカに行っています。

 彼がアメリカで一番驚いたのは,鉄道でも電信でも
ありません。それらについては,あらかじめ本で読んで
知っていました。

 それよりも驚いたのは,

   「初代大統領ワシントンの子孫は,今どうして
    いるか?」

という質問に,みんなが「さあ?」と無関心だったこと
です。

 「初代大統領といえば,日本なら初代将軍・徳川家
康みたいなものではないか」と思っていたので,意外
だったのです。

 彼は「この国(アメリカ)では,家柄なんてほとんど
意味を持たない。なんて公平な社会なんだ」と感動
しました。
 この感動は,福沢にとってひとつの出発点になりま
した。

        *  *  *  * 


 若き福沢が訪れた1800年代半ばのアメリカは,日本
よりも一足先に「近代社会」になっていました。当時の
日本は「江戸時代のおわり=幕末」で,まだ近代以前
です。日本の「近代」は,明治時代にはじまります。
 
 今の日本で暮らす私たちは,「近代社会」の中で生き
ています。

 「近代社会」って何でしょう?
 人に聞かれたら,どう説明しますか?

 江戸時代(近代以前)の日本は「生まれついた身分
や家柄で,その人の社会的・経済的な立場がほとんど
決まってしまう」社会でした。

 つまり,農民の子は農民に,武士の子は武士に…という
ことがルールとして決まっていました。武士であった場合
に「どのくらいの役職につけるか」も,家柄でほぼ決まって
いました。

 そういうのを「身分制の社会」といいます。

 「ところがアメリカではそうではない」と,福沢は感動
したのでした。

 「身分制の社会でない」というのは,別の表現をすれば,

   「職業選択の自由がある」

ということです。

 江戸時代の役人(公務員)は,(原則として)武士でした。
だから武士の子でないと「公務員」にはなれませんでした。
今は公務員の子でなくても,公務員になることが可能です。

 近代社会とはひとことでいうと,「職業選択の自由がある
社会」である。

 それだけでは言い尽くせないこともあるかもしれません。
でも,「近代社会」の重要なポイントが述べられていると
思います。

 このような説明を,私は板倉聖宣さんの『日本歴史入門』
(仮説社)
で知りました。

 さらに「イメージ」的な表現で

   「近代社会とは,誰かが誰かの所有物ではない,
     誰もが自分自身の所有者=主人である社会」

ということも,板倉さんは言っています。

 近代以前の身分制の社会では,多くの人が領主・君主
などの権力者にとって,いわば「所有物」でした。

 つまり,職業も住む場所も君主(自分の所有者)の許し
なく選ぶことはできなかった……そういう「自由」のなか
った状態が,ここでいう「誰かの所有物」ということです。
 
 これだけでは,「近代社会とは」などという大きなテーマ
に対して,あまりに説明不足かと思います。 また,別の
機会にこのあたりのことは書きたいと思います。

 「近代社会って何?」と考えることは,要するに

   「私たちが今生きている社会って,基本的にはどう
     いう性質の社会なの? どんな原理やルールが
     もっとも大事なことなの?」

と考えるいうことです。

 たまには,そういう大風呂敷なことも考えてみると
いいと思います。

 昨日から,「4つのお金の稼ぎ方(ロバート・キヨサキ
モデル)」について述べています。

 現代社会の「お金の稼ぎ方」は(1)従業員,(2)自営業,
(3)ビジネスオーナー,(4)投資家の4つに分類される……
というものです。(前回12月10日参照
 
 キヨサキさんの著作の内容のなかで,少なくともこの
概念は「多くの人が知るに値する」と思っています。
 
 タイトルの図をみてください。

 キヨサキさんや本田健さん(「4つのお金の稼ぎ方」の
解説者)は,この「4分類」の「右側」と「左側」の区別が
重要だといいます。

 つまり,

   左側【(1)従業員,(2)自営業】
     →お金を得るために自分の手でしなければなら
       ない仕事をたくさん抱えている。自由な時間は
       少ない。

   右側【(3)ビジネスオーナー,(4)投資家】
     →自分が所有している事業・資産からの所得
       があるので,自由な時間をたくさん持っている。 
       経済的な「自由人」。

という区別です。

 そして,どうせなら「自由人」をめざしたらいい,それは
多くの人にとって可能である……そんな主張をキヨサキ
さんや本田さんはしています。

 本田さんは,自分の好きな仕事で十分な経済力を得て
「自由人」になれた状態を「幸せな小金持ち」と言い表して,
一種の「理想像」としています。
 (ただし,従業員や自営業のほうが幸せになれる人,やり
たいことができる人もいる……と言ってます)

 私はここで,「みんなで幸せな小金持ちになろう」と言い
たいのではありません。

 ただ,どんな職業や生き方を選ぶのであれ,「右側」
(ビジネスオーナー,投資家)の発想や「お金の稼ぎ方」
について,いくらか知っておく必要があると思っています。

 そして,

   「〈右側〉のお金の流れを,自分の生活や人生の中に
    少しでもつくりだしてみてはどうか」

ということも言いたいのです。

 サラリーマンのような「従業員」として生きていくにして
も,たとえば自分のお金を何かで投資・運用する……
ということをしてみてはどうか,ということです。

 これまでの日本の社会では,子どもも大人も「右側」
(ビジネスオーナー,投資家)的な生き方について,あまり
聞かされることがなかったと思います。聞かされることが
あっても,多くは否定的な話でした。

 つまり,ビジネスオーナーや投資家としての所得を
「不労所得」と言って,「それは不道徳なのではないか」
というトーンの話です。

 でもこれからは,「右側」の生きかたを明るく前向きに
とらえる話が,もっとなされるといい……と思います。

 たとえば,「お金(資本)を運用することの意義・すばら
しさ」を伝える話です。

 そういう話をする前提として

   「世の中には,こういうお金の稼ぎ方の種類がある」

という全体的な見取り図があるといいのです。

 「キヨサキモデル=4つのお金の稼ぎ方」の図式は,
そのような「見取り図」として,とても意味があると思って
います。


 「お金」「お金の流れ」という視点で社会や経済,生活や
人生を考える……

 そのための入門的な教育が,子どもや若者や,「経済
のことはよくわからない」という普通の大人たちに必要だ,
と思っています。
 現在の学校教育では,とても弱い分野です。

 基礎となる「入門」ですから,細かいこと,テクニカルな
ことはとりあえずはいいと思います。

 具体的なノウハウや知識は,その基礎や背景になる
根本的なイメージのあとで学べばいいのです。

 これから,その「基礎になるイメージ」に関する話題の
ひとつについて書きます。

 それは,「4つのお金の稼ぎ方」という概念です。
 
 これは,ロバート・キヨサキさん(アメリカの実業家)が,
ベストセラー「金持ち父さん」シリーズで示したものです
(とくに『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』
筑摩書房
)。

 キヨサキさんの本も,多くのベストセラーがそうである
ようにいつかは「過去のもの」になるかもしれません。

 しかし,彼が著作の中で述べた「4つのお金の稼ぎ方
(キヨサキモデル)」の概念は,これからも長くいろいろ
な場で引用されるのではないかと思います。それだけの
普遍性があるのではないでしょうか。

            *

 その「キヨサキモデル」とはどういうものか。

 現代の社会では大きく分けて次の4つの「お金の稼ぎ
方」がある……というものです。(タイトルの図参照)
  
   (1)従業員
     サラリーマンや公務員など,組織に雇われて
     給料をもらう人

   (2)自営業
     商店や小さな会社の経営者,医者・弁護士など
     の資格で開業している人

   (3)ビジネスオーナー
     経営者という点では(2)と同じだが,自分が日常
     業務にタッチしなくても事業が回る状態になって
     いる人。例えば繁盛しているレストランのオーナー
     で,普段の営業は店長やスタッフに任せている人
     …等。

   (4)投資家
     自分のお金を他人のビジネスに投資して,その
     リターン(利子・配当など)を得る人

 このようなキヨサキモデルの理解は,本田健さんの解説
『大好きなことをしてお金持ちになる』フォレスト出版など)
をもとにしています。本田さんの解説で,私は理解がすす
みました。

 こうした「お金の稼ぎ方」の分類というのは,つまりは
「職業」の大分類です。

 職業の人生における重要性を考えれば,現代社会に
おける「生き方」の大分類だといっていいかもしれません。

 この「分類」をはじめてみたとき私は,「たしかに今の
学校での進路指導や,ふつうのビジネス書の仕事論・
人生論にはない見方がふくまれているなあ」と感心しま
した。

 キヨサキさんや本田さんも言っていることですが,確か
に学校の進路指導でも,多くのビジネス書でも,テーマに
しているのは,もっぱら

   「いかによい立場の従業員になるか」
   「いかに従業員としての資質・能力を向上させるか」

ということです。

 学校の進路指導でも,いろんな「職業」がとりあげられ
ますが,ほとんど「(1)従業員」のことです。

 ビジネス書で「(1)従業員」以外の生き方を問題にする
こともあります。でも,たいていは「(2)自営業」のことが
論じられるくらいです。

 「(3)ビジネスオーナー」や「(4)投資家」のことは,あまり
論じられてきませんでした。

            * 

 子どもが「将来の職業」について考えるとします。

 ある子は,花が大好きなので,花をあつかう仕事につき
たいと考えました。

 そのとき,その子や周囲の大人がまずイメージするのは,

   「花屋の従業員として働く」(従業員)
   「花屋を自分で経営する」(自営業)

ということです。ふつうは

   「花屋のチェーン店のオーナー」(ビジネスオーナー)
   「人が経営する花屋に出資・投資する」(投資家)

ということは,イメージしません。

 この社会には,「ビジネスオーナー」や「投資家」として,
社会や経済に関わるたち人がいます。その人たちは,
多数派ではないかもしれません。

 しかし,社会の中で重要な役割を果たしています。

 「従業員」「自営業」の視点しかもてないということは,
「社会のしくみ」や「生き方の選択肢」の重要な部分を
見落としていることになる……と思います。

 だから「ビジネスオーナー」や「投資家」という「お金の
稼ぎ方」について知ることは,社会を知る上で重要な
ポイントになるわけです。

 その勉強は,「多くの人にとって不足している栄養素を
補う」ようなものだと思います。不足していた栄養素が
補給されると,人はさらに元気になります。

 どんな職業や生き方を選ぶにしても,「基礎」として
知っておいてよいのではないでしょうか。



 来年のカレンダーは,もう用意されましたか?

 私が参加しているNPO法人・楽知ん研究所では,毎年
『楽知んカレンダー』を作成・販売しています。

 「2008年/2008年度版」もできています。

 このカレンダーの特長は,まず

  ・記事満載の「読むカレンダー」であること。

   「三百文字の偉人伝」
   「〈たのしい生き方〉&〈自由と束縛の関係〉の心得」 
   「科学者の誕生日データ」
   「満月データ(いつが満月か)」

 などのさまざまな記事がぎっしり詰まっています。

 「三百文字の偉人伝」は,秋田がおもな著者として
書いているものです。イラストは小出雅之さんです。

 これまで,このブログでも「カーネギー」「鈴木敏文」の
「三百文字の偉人伝」を掲載しました。これは,過去の
『楽知んカレンダー』に掲載したものをもとにしています。

 ほかにも特長があります。

   ・土曜日が1週間のはじまりになっている

     「楽知ん研究所」のメンバーは,週末に自分の
    好きな研究やたのしみを追及する〈週末の楽知ん
    研究人〉です。そこで,「主たる研究タイム」を重視
    する意味で「土日はじまり」のカレンダーをつくった
    のです。

   ・15ヶ月分のカレンダーになっている

     「2008年/2008年度版」は,2008年1月から2009年
    3月までのカレンダーを収録。ということは,年が明け
    ても年度末まではプレゼントすることができます。

 最新版の『楽知んカレンダー』は,現在NPO法人楽知ん
研究所のホームページで販売しています。一般の書店など
では販売していません。  

 このカレンダーの使い方としては,トイレの壁に目線の高さ
で貼るのが特におすすめです。

 また,楽知んオフィスでは,こんなふうに2冊(2ヶ月)を並べ
て貼っています。

  



 このカレンダーは,小出雅之さんが2002年から編集して
います。最初は,ほんの「何十部」というところからスタート
しました。

 しかし最新版は,発行部数2000部になりました。

 書店での販売もなく,ホームページや楽知ん研究所
関係のイベントだけでの販売です。クチコミで,少しづつ
広がっている……というかんじです。 

 商業出版でも,著名な著者の本でもなければ「初版
何千部」というのが一般的だといいます。

 『楽知んカレンダー』は,本の一般的な流通には乗って
ないわけですが,千部単位が売れています。

 「自分用」以外に「これはいい。友達にも広めよう」と,
10冊20冊まとめて買われる方もいらっしゃいます。

 「商業出版」ではないけど,独自のネットワークやクチコミ
でかなりまとまった部数が出る……そんな出版物の広がり
方,「流通」のしかたも,あるようです。

 『楽知んカレンダー』のほかにも,いろいろな例があること
でしょう。

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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