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今日12月24日は,アメリカの大富豪:ハワード・ヒューズ
(1905~1976)の誕生日です。
(写真は,ヒューズを描いたイラスト。小出雅之さん作)
* * * *
【三百文字の偉人伝】
ハワード・ヒューズ
(大富豪)
1905年12月24日生まれ 1976年4月5日没
究極の「不幸せな大金持ち」
ハワード・ヒューズ(1905~1976 アメリカ)は,早死に
した父親が経営していた工作機械メーカーを若くして相続
しました。
そして,会社の支配をめぐって争った親戚を追い出し,
会社の全権を握りました。
それからは,映画や航空機の事業に乗り出して成功し,
さまざまな投資でも大成功を収めます。晩年の彼は,
今の価値で何兆円もの資産を持つ世界有数の大富豪
になっていました。
でも彼は,家族も友人もなく孤独でした。
晩年は心を病んでホテルのVIPルームに引きこもり,
麻薬づけになっていた……といわれます。
それでも,電話1本で顧問弁護士と連絡を取りながら,
自分の資産はしっかりコントロールしていたのです。
彼はまさに金儲けの天才でした。
しかし,その金儲けの才能で自分自身は幸せなる
ことはできませんでした。
「不幸せな大金持ち」の究極のサンプルといえる
でしょう。
* * * *
「ヒューズのような人物を〈偉人〉といえるのか?」と
いうと,たしかにためらわれるところがあります。
基本的には,この「三百文字の偉人伝」のシリーズ
で取り上げる「偉人」とは
「それぞれの分野で,著しい業績をあげ,歴史に
名を残した人」
のことです。
すばらしい仕事をした人が中心ですが,「反面教師的
に名を残した人」や「功績も罪悪も大きい」という人も少し
は取り上げたいと思っています。
人間の暗い部分を典型的に示している人物にも,ほん
の少しだけ目をむけてみよう,そのことで一層視野が
広がるのではないか……という主旨です。
本文で書いたとおり,ヒューズは「不幸せな大金持ち」
の究極の典型例です。
これに対し,11月25日にご紹介したアンドリュー・カー
ネギー(1835~1919 アメリカ)は,「幸せな大金持ち」
のモデルケースかと思います。
どちらも,お金の流れや蓄積を生み出すものすごい
才能を発揮して,世界的な大富豪になりました。しかし,
晩年の様子は対極的に異なります。
両者を対にして読んでいただけると,面白いかもしれ
ません。
(あきた そういちろう)
会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。
連絡先
akitaあっとluctinfund.co.jp
※お手数ですが「あっと」部分を「@」にご変換ください。
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