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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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(秋田・西生が講師をした勉強会・倉敷)

 以前「社会のお金の流れや,長期投資の基本的な考え方」
をテーマにした勉強会のことを書きました。
(2007年12月6日12月20日
 
 そういう小さな勉強会を,自分の「たのしみごと」として
主催される方がいます。その主催者の方が私たちを講師
として呼んでくださって,勉強会を行うのです。

 せいぜい十数人くらいの規模の会です。

 その人数ですと,講師の話を一方的に聞くのではなく,
講師と参加者の方がじっくり話しあうかんじになります。

 当社・楽知ん投信を設立したおととしから,そのような
勉強会を何度も行ってきました。

 今月になってから,勉強会の依頼をさらに何件かいた
だきました。

 勉強会の頻度が上がってきています。

 今現在予定しているものをあげると,

   ・1月 大阪・福島 の2回
   ・2月 兵庫・岡山 の2回
   ・3月 大阪・鹿児島 の2回

 日程は未定ですが,近く群馬や栃木でも開催する
方向です。

 4月以降には,埼玉や東京都内でも予定しています。

 上記の予定されている勉強会は,その多くは参加者を
広く募っているものではありません。

 それぞれの会の主催者の方には,ご自身が普段参加・
主催しているサークル・勉強会があります。そのような
既存のグループのある日の集まりに,私たちが講師と
して呼んでいただき,お話をする……そういうパターンが
今のところ多いです。

(もちろん,参加者を公募して,単発の勉強会を行うとい
うものもあります)

 それらの「サークル」「勉強会」は,学校の先生方が
教育・教科のことや,科学や学問のたのしい知識を,
定期的に集まって勉強しよう……というものが多いです。

 公民館の会議室のような場所に,月1回などのペース
で「県内」ぐらいの範囲から集まっているのです。

 学校の先生の集まりに呼ばれることが多いのは,当社
の設立者の中心が,教育関係のNPO法人(楽知ん研究
)のメンバーであることが影響しています。

 私たちの勉強会の参加者は

   「お金や経済のことはよくわからない」

という方が多いです。
 
 ですので,内容的には,まずそうしたお客様を意識
しています。

 専門用語がたくさん飛び交ったり,詳しいノウハウや,
具体的な金融商品について解説したりする会ではあり
ません。

 ただ,ふつうの大人たちが集まって,経済やお金ことを
ゆったりした感じで勉強する。そのきっかけとなる視点や
考え方について,講師が話しをする。

 そんな会です。

   「お金や経済のことは,ふだんあまり考えない。でも,
   今日の話からいろんなイメージが広がるような気が
   した。新鮮だった」

そんな感想をいただいたことがあります。

   「みえないものがみえてくる」って,たのしいものです。

 読書でも,そういうことがあります。

 でも,あるテーマで講師を呼んで,ワイワイ話しながら
やっていると,一層脳ミソが活性化するのだと思います。

 1回の勉強会が何冊もの本を読むよりも,アタマに影響
を与えることは,あるのです。

 「参加してよかった」「刺激になった」と言っていただける
勉強会を,これからさらにたくさん行いたいものです。

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 今日は,この3連休の最後に行った
 
    24日(月)とことん大好きなことやろうじゃん!
          未来に花咲くお金の使い方(東京・銀座)

という勉強会のことを書きます。カミさんと2人で行って
きました。

 江戸時代から続く老舗・銀座松崎煎餅の松崎社長と,
さわかみ投信の澤上社長のミニ講演と対談。それから
たっぷり時間をとって,お客さんとの質疑応答を行いま
した。

 会場は,銀座の「アップルストア」のすぐ隣りのビルに
あるホールです。繁華街のど真ん中です。100数十人
の方が参加されたようです。

 お2人の対談は,澤上社長が

   「どうして,松崎さんのお店は,ずっと繁栄してきた
   のでしょうか?」

といった,いくつかの質問をされるところからはじまりま
した。

 淡々と松崎社長は話されました。

(記憶による〈脳ミソテープ〉ですので,文責はすべて
秋田にあります)

   「祖母から〈ウチはお煎餅をつくることが仕事。だか
   らお前もそれを続けていくんだよ〉と言われて育って
   きました。だから,それしかないんだ,という思いが
   あります。
    先祖も代々私と同じようなことを言われてきたんだ
   と思います」

   「伝統への〈こだわり〉というけど,別にこだわって
   いるのではありません。今やっている仕事が私たち
   にとってはふつうのこと。スタンダードなんです」

 澤上社長からも,どんどん反応の言葉がでてきます。

   「(企業の)伝統とか哲学って,磨きこんでいくもの。
   同じことを続けることではない」

 完全には再現できなくて残念ですが,「うーむ」と唸る
コトバが,次々でてきました。

 そういうコトバがでてくると,手帳にメモするように
しています。

 もうひとつだけメモ帳からひろってみます。

 自分のメモ帳だけに書いておくのはもったいない。
 
   「何がおいしいかどうかは,○○産だから……とか
   いうことではなく,自分で食べてみて判断する。
   それが出発でしょう」(松崎さん)

   「まず自分で考えようよ。報道で騒いでいるケバ
   ケバしい問題が,ほんとうに重要なことなのか?
    考えるクセとか,方法論をひとりひとりが持って
   ほしい」(澤上さん)

            *

 「勉強会本体」のあとは「ワンコインパーティー」
(会費500円)で,参加者どうしの交流の時間です。

 こうした勉強会で「重要なソフト」のひとつが,参加者
自身です。

 参加者どうしで「なぜ,この会に来たのですか?」
「こういう話が聞けてよかったですね」などと話しあうの
は,たのしいです。

 そういう勉強会に来るたび「参加者との会話」で何か
得るものがあります。会話した方とその後お手紙・メール
をやりとりしたり,お付き合いがはじまったりしたことは,
何度もあります。

 この勉強会の主催者・岩田理栄子さんは,きっと

   「参加者自身が勉強会の重要なソフト」

であることをを深くご存知なのでしょう。

 だから,勉強会のあと,いつもステキな交流のパー
ティーを開催されています。そこに力を入れておられる
感じが伝わってきます。

 岩田さんが主催される勉強会にこれまで何度か参加
させていただきましたが,そのたびに,まず花が飾られ
た会場や,パーティーのステキなセッティング(500円
の会費なのに)をみて,たのしくなります。

 そのほかの運営についての工夫や配慮にも感心し
ています。

 この3連休,倉敷の会とこの銀座の会で,それぞれ
の個性あふれるステキな「主催者」の仕事に触れたなあ
……と感じています。

 そこで感じたもの・得たものを,今度は自分が勉強会
などの「主催」にまわったときに,なんらかのカタチで
使っていきたいと思いました。


※写真は本文中の「ワンコインパーティー」のテーブル。
 小さなパンを並べて雪だるまを描いてます。

           * 

 今日は,当社の仕事納め。
 このブログの今年最後の記事は,明日アップします。

 「勉強会」を成り立たせる基本の三要素。

   ・お客さま ・講師 ・主催者

 この中で,勉強会で一番たのしめる人,一番得るもの
が大きい人は「主催者」だ……と昨日書きました。

 先日倉敷市で行われた

   12月22日の「直販クラブ勉強会」
   12月23日の「自立して堂々と生きていこう勉強会」

の主催者(アレンジャー)の石井達也さんをみていると,
「主催者」をするってステキなことだなあ……とつくづく
感じます。

 石井さんは倉敷に住む20代半ばの会社員です。

 石井さんは自己紹介をするとき「自分は,現場で肉体
労働をしている作業員です」と言います。

 「短期投資」で投資をはじめたのだけど,澤上篤人さん
(さわかみ投信代表)と出会って,その人物・思想に感動
して「長期投資」を行うようになったのだそうです。

 そして澤上さんのいう「カッコいいお金の使い方」を追求
しようと,行動しています。

 私が,石井さんと最初にじっくりお話したのは,今年の
春,当社のオフィスでのことでした。

 そのとき「自分がはじめて倉敷で,澤上さんたちをお呼
びして勉強会を主催したときのこと」を話されていたのが,
思い出されます。

 尊敬する澤上さんを呼んで,100人くらいのお客さんに
来ていただく勉強会を開催したい……そう思いたった。

 周囲の人のあいだでは

   「そんな〈偉い人〉が来てくれるの?」
   「投資の勉強会に,ここでお客さんが集まるの?」
   「キミには無理なんじゃないの?」

という声もあったそうです。

 でも,石井さんや,いっしょに活動している仲間たちは,
とにかくやってみることにしました。

 勇気を出して澤上さんに連絡してお願いし,(澤上さん
はもちろん快諾),会場をさがしたり,さまざまな人に声
をかけたり,チラシを地元で配ったり……

 そして,100人参加の勉強会を倉敷でみごと実現した
のです。

 自分たち(楽知ん研究所というNPOの関係)で,イベ
ントを行ったことがあるので実感がありますが,100人
のお客さまに集まっていただくって,大変なことです。

 石井さんたちにとって勉強会の主催というのは,その
ときが初めてだった,といいます。それなのに,すごい
行動力だなあ……と感心しました。

 その後,石井さんたちは何度か長期投資の勉強会を
倉敷で開催されています。先日の会も盛況でした。

 先日の勉強会で拝見した石井さんの姿は,主催者
として色んなことを身につけて「達人」になってきている
迫力がありました。

 「主催者」をすると,人はどんどん成長してしまう。

 いろいろ得るものがある。

 本を読んだり,ひとりで考えているだけでは,そうは
いかない。「主催者」になるとは,人との関係や社会の
中で行動するということ。それが,大事なんだ。

 倉敷では,あらためてそれを感じました。

 別にいきなり「100人の会」を主催しなくてもいいと思い
ます。

 いや,むしろ「立派な本格的なものを」と最初から思う
と,何もできなくなるでしょう。

 それこそ3,4人の集まりでも,とにかく始めればいい。

 とにかく,何かでちょっと手を上げてみる,行動して
みる,言ってみる……

                *

 23日の勉強会で,私はある女性と席がとなりになりま
した。

 こういう勉強会に参加するのは,はじめてだったそう
です。講師やみんなが話していることも,よくわからな
い点が多々あって,ちょっと戸惑っている,という感じで
した。

 「勉強会慣れ」しているオジさんの私は,

   「とにかく手をあげてちょっとしゃべってみるといい
   ですよ」

などと,求められもしないのにアドバイスをはじめまし
た。たぶん,調子に乗ったニコニコ顔だったと思います。

   「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな,なんて思わ
   ないで。むしろ周りの人は,〈よく聞いてくれた〉と
   思うものですから」

 その後,女性は10人くらいのグループに分かれての
質疑応答の場で発言をされました。それがグループ内
で好意的に受け止められて,会話が広がりました。

 勉強会が終わった帰り際にあいさつしたとき,女性は

   「どうもありがとうございました。たのしかったです」

と声をかけてくれました。

 彼女にとって今日の勉強会が「たのしかった」ということ
と,発言されたことは,きっと関係がある(発言したから
こそ,たのしめた)と思いました。

 私も,「あの場で彼女がちょっと行動する(発言する)
ことの後押しをしたことになったのかなあ」と嬉しくなり
ました。

 こんな体験をしたり,主催者の石井さんたちの姿を
みていると,単純に「(オジさんの)オレも頑張ろう」と
思います。

 「オレも,楽知ん投信の主催者だものなあ」と。


※写真は,23日に石井さんのお仲間で行なった餅つき
大会の様子(臼は石製)


倉敷の美観地区

 22日~24日の三連休は,3つの勉強会に参加して,
たのしんできました。

   22日(土)直販クラブ勉強会(岡山県・倉敷市)
   23日(日)自立し堂々と生きていこう勉強会(倉敷市)
   24日(月)と・こ・と・ん大好きなことやろうじゃん!
         未来に花咲くお金の使い方(東京・銀座)

  今日は,倉敷の勉強会のことを書きます。

 「直販クラブ勉強会」というのは,さわかみ投信の澤上
社長,ありがとう投信の村山社長,セゾン投信の中野
社長を講師に迎えての会です。

 3社は「長期投資の投信会社」として,深いところで
共通の理念をもっています。

 「自立して堂々と生きていこう勉強会」というのは,さわ
かみ投信の社員の方々(数名ほど)を講師に迎えての
勉強会です。

 どちらの勉強会も,つぎの点が共通しています。

 (内容)

   ・「長期投資」という視点から,今の時代を生きていく
   ための発想や方法論など勉強していこう……という
   主旨。

   (投資の具体的なノウハウや,特定の商品のこと
   を主題とはしていない)
   
 (進め方)

   ・会の進め方は「一方的に講師のお話を聞く」のでは
   なく,質疑応答などの「対話」中心である。
    ほとんど「質疑応答」という感じ。
 
 そして,もうひとつ重要な特徴があります。

 (運営主体)

   ・投信会社が主催者ではなく,「アレンジャー」という
   社外の一般の方が主催者である。
  
    主催者の人が講師を呼び,会場を確保し,お客さま
   を集め,当日の運営を行います。 

 主催者の方には,経済的メリットなどはありません。

 ただ「充実した勉強会でお客さまが満足するのを見な
がら,自分もたのしみたい」という気持ちで主催されてい
ます。
 
 つまり,「道楽」として行っているのです。

 また,お客さまは「会場代」をまかなう程度の数百円
から1000円程度の参加費を負担します。講師の方は
手弁当で来ています。

 以上の点は,上記の勉強会に何度も参加されて様子
のわかっている方には「あたりまえ」になっています。

 でも,このような勉強会のことを知らない方には,説明
してもなかなか「わかった」という反応がかえってきません。
これは私が何度も経験してきたことです。

 とにかく「投信会社の人が講師の勉強会」ということで
ふつうにイメージされるものとは,まるでちがうからです。

 内容だけでなく,運営の組織論もちがうのです。

 私も最初に参加したときは,驚き,とても新鮮に感じま
した。

 企業がビジネスライクに行う勉強会とはもちろん違い
ますし,従来の「非営利」「公益」的な勉強会(無料の
ものも多い)とも,文化が異なる感じがします。

 「ひとことで,それはどういう文化なんだ?」というと,
うまい言葉がみつかりません。

 でも,「自立して堂々と生きていこう」という会のネー
ミングには「どういう文化なのか」のニュアンスが,うまく
こめられていると感じます。
 
 倉敷の会のことを具体的に書く「前提の説明」で今日
はおわってしまいました。

 でも,このような「勉強会」の存在,その特徴について
メモしておくことは,意味があるはずです。

 「ぜんぜん知らない」という人には説明が要ることです
し,「知っている」人にも一定の整理・確認になるのでは
……と思います。

   ・お客さま ・講師 ・主催者

 この3者がいて,「勉強会」は成り立ちます。

 この中で,勉強会で一番たのしめる人,一番得るもの
が大きい人は誰でしょうか?

 私はまちがいなく「主催者」だと思います。
 
 つぎは,「主催者」のことについて書きます。倉敷の
勉強会の主催者の方という実例をとおして,述べてみ
たいと思います。


(秋田・西生が講師をした勉強会・金沢)

 最近,勉強会に来て講師役で「長期投資」などの話を
してほしい……というお声がけをいくつかいただきました。

   1月は,福島と大阪で。
   2月は,兵庫で。
   3月は,鹿児島で。

 いずれも,一定の勉強会やサークルなど,既存の
グループの集まりに呼んでいただいた……というもの
です(なので,今のところ参加者の公募はしていません)。

 集まるお客様の層は,その勉強会によって異なります。

 学校の先生+学生さんの勉強会もありますし,主婦
の方々の勉強会もあります。塾の生徒さんの保護者の
集まりもあります。

 その多くは,定期的に「勉強会」や「サークル」という
カタチで定例的に集まっているグループです。人数は
10~20名ほどというのが多いです。

 「参加したい人が自由に・ゆるやかに集まっている」という
独立のグループです。

 テーマや関心は,それぞれ異なります。

 とにかく,単に「集まっていろいろ勉強したり語り合ったり
するのがたのしいから」集まっているのです。
 
 世話人・主催者は,充実した会を参加者がたのしんで
いる様子をみるとうれしいから,主催の仕事をしています。
そこには経済的なメリットなどはありません。

 今,このような

   「ふつうの人たちが自由に気楽に集まる勉強会」

というのは,増えているのではないでしょうか。
 
 ただ,「そんなグループがどのくらいあるのか」という
統計があるわけではありません。だから,オモテだって
その存在が論じられることもあまりないのです。

 「楽知ん研究所」という私が参加しているNPOも,そう
いう任意の「サークル」のような結びつきが発展したもの
です。

 もともとは,法人格もなく「好きなことを研究する何人か
の仲間がときどき集まっている」にすぎませんでした。

 その「楽知ん研究所」のメンバーの有志が,今は
「投信会社」をつくろうということまでしています。

 別に会社をつくったり大きな事業を行うことにこそ価値
があるというのではありません。

 小さなサークルや勉強会は,そこからいろんなものを
生み出す可能性があると思います。

 何より,参加する人たちのアタマにいろいろな刺激や
たのしみを与えてくれます。それは,その人たちが世の
中で「いい仕事」をしていくことにつながります。

 そんな,社会に元気を与える勉強会・サークルが,
(あまり目立たないけど)世の中にはたくさんある
……ということです。

 これは,成熟経済ならではのことだと思っています。

 そういうサークルに参加したり,あるいは自分で小さな
サークルをつくってみると,面白いのではないでしょうか。

プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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