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先日,ある会合に参加しました。そこでうかがった,ある
社長さんがお話しになっていたことを少し。
その方は,ご自身の会社の本業以外にも社会貢献の
事業(発展途上国への支援など)にも取り組まれています。
その社長さんが,ある事業家と社会貢献のことを話した
ところ,
「いや,私は〈社会貢献〉するほどの資産はないので……」
ということを言われたそうです。
でもその人は「数十億円」くらいの資産はあると思われる
方なのだそうです。
その人は「せめて100億円くらいの資産になったら,考え
たい」というのです。
でも,別の100億円くらいの資産はあろうかという方で
「いや,自分の資産ではまだまだ……」ということもある
のだそうです。
うーん,世の中には本当にそういうことがあるんだなー
と,少しおどろきました。
でも,一方で
「何十億円もある人ではない,ふつうの人にも,
そういうことってあるのかもしれない」
とも思いました。
「お金ができたら,もう少し給料があがったら○○しよう。
今はちょっと……」というのは,自分でも経験があります。
「将来,時間ができたら……」ということもあります。
一方で,あまり資産や収入がない若い人や,すごく忙し
い人なのに,どんどん行動している……そういう人も,私
は知っています。
それは,多くの金額が動くようなことではないのですが,
「ぜひやりたいこと」を
時間的・金銭的・ノウハウ的に
「今できるカタチ」でやっている
……ということです。
「○○がないから,○○の条件が整ったら」というのは
私も,よく頭をよぎることです。
でも,
「今の状態でできることはないか?」と考えて,
ちょっとでもやってみる……
やはりそれが大事なんだろうなあ……と思っています。自分がしてきたことで「よい結果」を生んだことの多くは,
そうやって「ちょっとやってみる」ことではじめたことのような
気がします。
かならずしも,準備万端で「自分として満足のいく条件」
ではじめたことではないように思うのです。
(あきた そういちろう)
会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。
連絡先
akitaあっとluctinfund.co.jp
※お手数ですが「あっと」部分を「@」にご変換ください。
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