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おととい(28日)に「指数関数」的な変化の話をしたので,
その関連です。
「72の法則」ってご存知ですか?
「年何%づつ」という「一定の比」による増加は,
「指数関数的」
といいましたが,とくにお金の計算の世界では
「複利」
といいますね。
「利息が利息を生む」という状態が「複利」です。
「72の法則」は,「複利」の計算についての法則です。
式であらわすと
_____________________________
72÷年率=2倍になる期間
_____________________________
というものです。
おおよその計算ですが,
年率7%の利息で100万円を借りたとします。
その100万円の借金をそのままにしておいた……
としましょう。
100万円の借金はこんなふうに「雪だるま」的な
感じで増えてていきます。
(細かい桁は四捨五入のおよその数字です)
1年 107万円
2年 115万円
3年 123万円
4年 131万円
5年 140万円
6年 150万円
7年 161万円
8年 172万円
9年 184万円
10年 197万円
これを上記の式にあてはめると
「72÷7(%)=10.3…だいたい10年」
年率7%の増加だと,だいたい10年で2倍になる……
ということです。
年率10%だったら
「72÷10=だいたい7」
だいたい7年で2倍になります。
年利3%で2000万円を借りて,そのまま放っておいた
としたら
「72÷3=24」
24年間で2倍の4000万円になります。
年利20%で10万円の借金をして,そのまま放ってお
いたとしたら
「72÷20=だいたい4」
4年弱で2倍の20万円になります。
「72の法則」は,こういう「借金の数学」に使えます。
そして「借金」だけでなく「利殖の数学」にも使えるわけ
です。
仮に年利7%でお金を増やすことのできる運用があった
としたら,
「72÷7=だいたい10」
およそ10年で100万円が2倍の200万円になる……
といった計算です。
「そんな運用が実際にあるのかどうか」ということはここ
では立ち入りません。とにかく「そういう条件で計算すると
そうなる……」ということです。
「72の法則」は「生活に直結する数学」といえるでしょう。
もっともっと広く知られていいと思います。
(あきた そういちろう)
会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。
連絡先
akitaあっとluctinfund.co.jp
※お手数ですが「あっと」部分を「@」にご変換ください。
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