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〈ふつうのサラリーマン〉が長期投資の投信会社・楽知ん投信を立ちあげる
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福島市での勉強会

 先日20日(日)は,福島市で行われた長期投資関係の
勉強会に,当社の運用責任者・西生とともに講師役でお
伺いしました。

 主催者の方とは,今年の10月にある長期投資関係の
集まりで,知り合いました。地元で学習塾を経営されて
います。

 その後,私がブログで「〈社会のお金の流れ〉を学ぶ,
こんな勉強会をしています」と書いた記事をご覧になって
「では,福島でやりませんか」とお声がけをくださったの
です。

 勉強会の会場は,福島駅から徒歩数分の,その方の
学習塾。日曜日の空き教室です。

 お客様は,塾の生徒さんの保護者の方やそのお友達,
塾の講師の方で,7名ほど。そのうち,女性が5名と,多数
派でした。

                *

 質疑応答などでお話を伺っていると

   「これまでは〈投資〉について考えてこなかったけど,
   最近は少し気になりはじめたので……」

という方々が多いです。

 そんな中で

   「商品(投資信託のファンド)を選ぶとき,どういう
   視点や基準で考えればいいのか?」

というご質問・話題が先日もでてきました。重要なテーマ
だと思います。

 このテーマについて私たちがお話するのは,明快なある
ノウハウとか公式のようなものとは,ちがいます。

 まず力を入れてお伝えしたいのは,「投信ファンド」という
金融商品の基本的なイメージ(あるいは,私が理想として
想い描くもの)です。

 それは,こんなことです。

 投信ファンドは,本来は〈単なるモノ〉のような商品とは,
ちょっとちがうと思います。

 それを買って消費しておしまい,ということではなく,
ある会社(投信会社)を信頼して,だいじなお金を託して,
継続的におつきあいしていくものです。

 そのおつきあいの基本にあるのは「この投信の会社は
信頼できる」という感覚です。

 すべての商品の基礎には「信頼」があるのですが,
投資信託は,その側面がとくに強いのです。

   自分の財産を守り育てるために,
   投信会社を中心とする一定の「しくみ・システム」と
   継続的におつきあいする。

 それが「投信ファンドという金融商品を買う」ということ
だと思っています。

 だから,生身の誰かと人間関係を結ぼうとするときと
似たような感覚で考えていく……そういう性格が強いの
です。

   「この会社(=会社を運営する人たち,組織や事業
   の枠組みなど)を信頼できるか」

ということを,自分なりに感じとろうとすることが大事な
のでは……ということです。

 そのときの選択・判断の感覚は,最後はホントに自分
の価値観とか皮膚感覚みたいなものなのだと思います。
簡単に割り切れない,コトバでスパッとあらわせないよう
な要素も入ってくることと思います。

 そこを「感じとる」「判断する」ための材料・情報は,いろ
いろあるでしょう。

 出版物やパンフレットのようなものもそうですし,いろ
いろな「説明会」「勉強会」で得られることもあります。
とにかくいろいろあります。

 その中で「ちょっといいかも」と思える商品があったら,
ごくごく気軽な金額で「ためしにつきあってみるか」と,
買ってみるのも方法です。

 実際におつきあいしてみると,相手のことがいろいろ
な場面でわかってくることが多いです。

 あれこれアタマの中で想像してみるよりも,ごく小規模
でいいから,現実にやってみる……というのは,有効な
方法だと思います。

 ちょっとおつきあいしてみて「やっぱり合わないな,信頼感
がわかないな」と思ったら,その商品は解約しておつきあい
をやめることができるわけです。

 逆に「信頼できる」という感覚が深まったら,さらに深く付き
合っていけばいい……

 「感じ取る」「判断する」センスは,今までの人生や生活で
つちかってきたものを使う……というのは,もちろんです。
これは基本だと思います。

 でも,意識していろいろ勉強する……ということも大事だし,
すばらしいと思います。自分の世界が広がります。
(その「勉強」ということについては,また機会を改めます)

                *

 以上のようなお話を20日の勉強会でもさせていただき
ました。

 このようなお話をするたびに「こういうお話になってしまって,
お客様はどう感じられるだろうか……〈そんな話を求めている
のではない〉とガッカリされないだろうか……」という想いが
アタマとよぎります。

 たしかに「ガッカリ」されてしまう場合もあると思います。

 でも,そうでない場合も多々ある……というのは,これ
まで経験してきたことです。

 今回の勉強会でも,お客様からアンケートをいただきま
した。ある方の感想欄に

   「投資信託は,人と人との関係なんだ」……そのこと
   がわかってよかった……

という主旨のことが書かれてていました。

 講師として,うれしく,ありがたい言葉でした。

 勉強会をするたび,まず自分自身が,そこでの質疑や
見聞きしたことをきっかけにいろいろ感じたり考えたりし
ます。

 先日の福島の会も,こうやって書いていると,まだまだ
書きたいことがでてきますが,今回はこのへんで……

 貴重な機会をくださった,主催者・参加者のみなさまに
感謝いたします。

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プロフィール
名前:    
秋田 総一郎
(あきた そういちろう)
自己紹介:
 1965年,兵庫県に生まれ東京の多摩地区で育つ。鉄道会社勤務を経て,2006年に楽知ん投信(株)を設立し代表取締役に。
 会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。

連絡先
 akitaあっとluctinfund.co.jp

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