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今日2月12日は,進化論のチャールズ・ダーウィン
(1809~1882,イギリス)の誕生日です。
写真は,ダーウィンを描いたイラスト(小出雅之さん作)。
* * * *
【三百文字の偉人伝】
チャールズ・ダーウィン
(「自然選択による進化」の提唱者)
1809年2月12日生まれ 1882年4月19日没
1日3時間の研究で不滅の業績
進化論のチャールズ・ダーウィン(1809~1882 イギリス)
は,大学教授でもなく,研究機関にも所属せず,個人で自宅
にこもって研究しました。
資産家だったので,自由な時間や研究資金には苦労しま
せんでした。
でも,30歳ころから,原因不明の持病のせいで,長時間
がんばることができなくなってしまいます。打ち込めるのは,
1日せいぜい1日3時間です。
彼の主著の『種の起源』は,そんな「1日3時間」の研究を,
20年余り続けた成果です。
病弱だった彼は,規則正しいシンプルな生活を心がけ,
着実に仕事を進めていったのでした。
使える時間が限られていても,そこで集中し,長く積み
重ねていくことで,何かを成すことは可能なのです。
典拠:江上生子『(人と思想)ダーウィン』(清水書院)
板倉聖宣『科学者伝記小事典』(仮説社)
* * * *
ダーウィンの進化論は,当時さまざまな立場からの攻撃
や批判を受けました。「危険思想」的な面があったのです。
そのような研究をダーウィンが行うことができたのには,
彼が組織に属さず個人で研究に専念できるだけの経済力
があった……ということがあります。
彼はお金のために働く必要はなく,自由な時間をたくさん
持っていました。彼の屋敷は,小さな生物学・博物学の
研究所のような設備をそなえていました。
また,ダーウィンは
「自分が研究を行うための経済基盤の確保」
を自覚的に行いました。
単に資産家の家に生まれ相当な財産を受け継いだだけ
でなく,さまざまな投資を行って,財産を守り育てることを
積極的に行ったのでした。
人が自由にものを考えたり,創造的ななにかを生み出す
うえで,経済的な条件はとても重要なのだと思います。
また
「経済的に強固な基盤をもっていて,
自由にものを考えたり発言できる」
という人(たとえばダーウィンはそうでした)が増えると,
世の中全体の創造性も,より高くなっていくのでは……
ダーウィンの事例から,そんなことも考えます。
(あきた そういちろう)
会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。
連絡先
akitaあっとluctinfund.co.jp
※お手数ですが「あっと」部分を「@」にご変換ください。
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