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先日行われた大道仮説実験ワークショップの
続きです。写真は準備中の風景です。
このワークショップでは,私も講座を受け持ち
ました。
〈社会のお金の流れ入門〉というコーナーです。
1コマ90分を,2日間で3回行いました。
〈社会のお金の流れ入門〉は,私が作成した
「大人の社会科」のための授業プランで
「金融資産を出発点として,日本の国における
大きな〈お金の流れ〉を俯瞰する」
という内容です。
そして,「直接金融」「間接金融」という2つの種類
の「お金の流れ」についてのべています。
講座は,フリップブック(文字や図解を描いたプレゼン
用のスケッチブック)を使って進めます。
フリップブックで,
クイズのような一連の「問題」
参加者に予想してもらう「答えの選択肢」
「回答にあたるグラフ・図など」
を示しながら,話をします。
参加者の方からも,気軽に発言してもらえるよう
気づかいます。議論がワイワイ盛り上ると,たのしい
ものです。
(このような方法論は板倉聖宣さんの仕事に負って
います。このあたりのことはまたお話ししたいと思い
ます。)
金融や経済の話は「社会の科学」です。自然科学
だけでなく,社会の科学も「楽知ん」しよう(知ることを
楽しもう)というわけです。
*
「(営業準備中の)投信会社の社長」が行う勉強会
だからといって,
「投資運用の具体的な知識やハウ・ツー」
をテーマにしているのではありません。
「具体的な知識やハウ・ツーの背景や基礎になる,
社会や経済の大まかなイメージ」
を,伝えたいのです。
「経済のことは,自分はまるで素人だ」という大人や,
若い人を対象にした,「金融・経済入門」の教育ソフト。
そんな「初心者向けソフト」の開発を,これからさらに
進めていきたい……と思っています。
「初心者向け」というのは,むずかしいです。腰を
すえて,本気で取り組まないと「初心者向け」ソフト
はできない……常々そう思います。
さて,〈社会のお金の流れ入門〉のコーナーには,
予想していたよりも大勢のお客さま集まりました。
といっても,最も多いときで,10数人ほどですが。
学生から50代後半の「団塊世代」の方まで,お客さま
の年齢層はさまざまでした。
なかには中学1年の女の子も。「子ども向け」は
まったく意識せず進めたのですが,最後までノート
をとりながら聞いてくれました。
受講者のある女性からは,「私でもわかる金融の
ハナシをはじめて聞きました」とお褒めのコトバを
いただきました。うれしい。
じつは,こんな「初心者のための勉強会」を,この
1~2年のあいだ,全国のあちこちで行ってきました。
主催してくださる方に呼ばれて,出張講師をしてきま
した。
たとえば先月末には,ある高校の職場の集まりに
呼ばれ,先生方と〈社会のお金の流れ〉入門の
勉強会をしました。
これからもお声がかかれば,どこへでも参ります。
さらに勉強会の頻度を上げていければ,うれしいこと
です。
昨日のワークショップの続きです。「大道仮説実験ワークショップ」の講師やスタッフの
かなりの人たちは,全国各地(一番遠い人は北海道)
から手弁当で来ています。何万円かの交通費や宿泊費,
実験機材の費用などのほとんどを,自分で負担しています。今回は,鹿児島大学の有志の学生さんたちが,スタッフ
の中心となって運営を支えてくださいました。学生さんたち
も無償で多くの時間や労力を注いでこのイベントの準備に
あたりました。そこには「ボランティア」というよりも,「道楽」というコトバ
があてはまると思います。自分がしたことに対し
お客さんが喜ぶ笑顔をみて,自分がたのしむという「道楽」です。
お客さんのかなりの人たちも,全国各地からいらしています。
ご夫婦や家族連れの方もおられます。この方たちも,かなり
の費用や時間をかけて「科学をたのしむ」ために参加されて
いるのです。「つくる側」として,あるいは「お客さん」として,
「科学をたのしむワークショップ」に参加することこのような「たのしみごと」は,いわゆる「レジャー」「娯楽」
とはちょっと違うかもしれません。でもこのような
・自分の「お客さん」つくり出し,その笑顔をみるたのしみ
・「知らなかった新しい世界」がみえてくる知的なたのしみそんな「道楽」が,さかんに追求されるようになるのが,
「衣食足りた時代=成熟経済」だと思います。
〈他人の笑顔〉と〈知を楽しむ=楽知ん〉の時代ということ
ではないかと思うのです。
次回も,またワークショップ関係です。
11月24日(土),25日(日)に鹿児島市で開催された
「大道仮説実験ワークショップin鹿児島」
(主催:NPO法人楽知ん研究所
協働:鹿児島大学生涯学習教育センター)
というイベントに参加してきました。「大道仮説実験」というのは,
「科学のたのしさ」
「科学がみせてくれる世界のイメージ」
を,子どもや大人に伝えるための科学実験プログラム
の一種です。学校以外の場所でもできるように工夫
されているのが特長の一つになっています。「ワークショップ」では,その「大道仮説実験」のさま
ざまなプログラムをお客さんに楽しんでいただいたり,
実演する講師を養成する講座を開催したりしています。
楽知ん研究所にとって,年1回の最も大きなイベント
で,全国各地で開催してきました。今年で6回目になり
ます。
今回は,地元や全国から子どもさんも含め270人
ほどの参加がありました。
会場は,「稲盛会館」という鹿児島大学構内にある
ホールです。(タイトルの写真)このホールは,京セラの創立者・稲盛和夫さんの
寄付によるものです。設計は,建築家の安藤忠雄さん。稲盛会館は,「ホール」としては決して大きな建物
ではありません。でも,数字で表される「大きさ」以上に,
空間に「使いで」を感じます。中を歩きまわっていると,
「あ,ここにこんな場所・空間がある!」
という発見がいっぱいあります。そんなホールのさまざまな場所を使って,「大道仮説
実験」を実演したり,本やグッズを販売する出店を開い
たりしました。
これはメインホールで行われた,オープニングの様子
です。「サイフォンの原理(水の流れ方に関する法則)」を
扱った〈ジョボジョボ~〉というタイトルの「大道仮説実験」
を実演しています。
ホールは200数十人のお客さんでギッシリです。
質の高い空間で,自分たちの好きなことをたのしむと,
さらにたのしみが深くなる……今回,それをつよく感じ
ました。
「建物」「空間」は,大事です。
もちろん,「ソフト(その建物で何をするか)」が伴わな
いのに,建物だけが立派でも仕方ないでしょう。充実した「ソフト」とすぐれた建物・空間が組み合わさると,
じつに豊かでたのしい時間が生まれるのだと思います。
次回もワークショップについて書きます。
(あきた そういちろう)
会社勤務のかたわら,「たのしい科学」の世界を子供や大人に広めるNPO法人「楽知ん研究所」で活動してきた。現在,多摩地区で妻と2人暮らし。
連絡先
akitaあっとluctinfund.co.jp
※お手数ですが「あっと」部分を「@」にご変換ください。
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